「輝く、第3回・偽ジェルソミーナ通信大賞」

発表です!


  

今年ももう終わりですね。この一年間頑張ってたくさんの映画を観ました。ちょっと異常な本数でしたね。
それでは恒例の(?)「輝く、第3回・偽ジェルソミーナ通信大賞」の発表を行いと思います。

まず、作品部門。いい映画が多かったので、部門賞と特別賞も作ってみました。
「韓国映画賞」は「春香伝」。ストーリーも映像も美しいほんとにいい作品でしたねぇ。今年一番泣いた映画はこの「春香伝」だったかもしれません。映画のベースになっている朝鮮半島に伝わる伝統芸能パンソリも素晴らしかった!
「香港映画賞」は「ザ・ミッション/非情の掟」。むちゃくちゃカッコ良かった。こんなスピィーディで渋い香港映画を久しぶりに観ました。最後の男の友情も良かったですね。主役の男たち4人がほんまに「いい」。
「日本映画賞」は「非・バランス」。あまり期待せずに観たんだけど、ボクのハートをギュっと掴みました。ストーリーも良かったし、小日向文世、派谷恵美という二人の俳優さんがとても良かった。この映画から生きる勇気や優しさや人を思いやる気持ちなどを貰った人も多かったんとちゃうかな。
「大賞・次点」を2作品。まず「ベンゴ」。この作品は映画としての面白さはさして無いかもしれない。でも、圧倒され心の底から揺すぶられるフラメンコのリズムにボクは心も身体も酔いしれてしまった。
次いで「ムーランルージュ」。今でも耳に残るユアン・マクレガーとニコール・キッドマンの甘い歌声。そしてめくるめく展開される大スペクタル・ラブロマンス・ミュージカル。陳腐なストーリーをよくぞここまで昇華させた。映画を観ながらボクはのぼせ上がってしまいました。
そして「特別賞」は「チェブラーシカ」。これももの悲しいメロディが耳に残っています。正体不明のカワイイ小動物チェブラーシカとダンディなワニのゲーナのほのぼのとしたストーリー。何でもかんでもCGで表現されてしまう現代に現れたローテク主義の人形劇に「温かさ」を感じました。チェブにまたどこかで会いたいな。

パンパカパ〜ン!
「輝く、第3回・偽ジェルソミーナ通信大賞」は「不思議惑星キン・ザ・ザ」に決定!
なんとも言えない、不思議でおかしな世界をのんびりとユーモラスに表現しています。ホントなら高度なハイテク機器の集まりなんでしょうが、全てが薄汚れていて妙に人間臭い飛行船や機械が良かったですね。やる気ない音楽もすっかり気に入りました。是非もう一度じっくり観てみたいし、みなさんにもご覧いただきたい傑作です。くー!

この他にも選には漏れましたが、いい作品はたくさんありました。
期待せずに見に行って笑い涙が止まらなかったほど面白かった「ギャラクシー・クエスト」、最後の衝撃が何とも言えないイラン映画「柳と風」、親子の愛情、過酷な仕事そして湖南の美しい自然を描いた大陸映画の佳作「山の郵便配達」、トニー・レオンとマギー・チャンが素敵だった「花様年華」、戦争と庶民についてずいぶん考えさせられたイラン映画「ブラックボード/背負う人」、「蝶の舌」では少年の澄みきった瞳とドン・グレゴリオの交流に味わい深いモノがありましたね、「ウォーターボーイズ」には日本映画の面白さを再確認できました。
ついでに「とほほ賞」。この賞にはぶっちぎりで「怪獣大決戦ヤンガリー!」に決定。ほんまにもう!

次は俳優部門。これは難しい。
まず「男優賞」はいろいろ悩んだ結果、朱旭に決定。
「こころの湯」ではほんとに心が温まるいいお父さんを演じていましたね。中国の至宝ですよ。「こころの湯」以外にも今年三作品観ました。
そして、「女優賞」。
こちらも悩みも悩んだ結果、レニー・ゼルウィガーに決定!
みなさんは「ブリッジット・ジョーンズの日記」に印象が濃いでしょうけど、ボクは「ベティサイズモア」が良かったな。何とも言えないほのぼの女優さんです。今後に大いに期待できそうです。

そして、「輝く、第3回・偽ジェルソミーナ通信・行ってみたい都市大賞」は フィレンツェ。レクター博士が闊歩し、あおいと順正が愛を確かめ合ったこの街をボクも歩いてみたい。でも、いったい何時になることやら...。

じゃぁ、来年も楽しく映画を観ましょうね!
そして、今年もこの「偽ジェルソミーナ通信」を読んでいただき、ほんとにありがとうございました。
来年もご愛読をよろしくお願いします!
新年快楽!

おしまい。