「Needing You」

こいつは‘当り’の香港映画


  

映画を観ていると当然「当り」もあれば「ハズレ」もある。
この日心斎橋のパラダイスシネマで観た香港映画「Needing You」は「当り」。久しぶりに楽しい映画を観せてもらった。

男女が偶然出会い、最初は反発しあいながら、いつのまにかその反発が好意に変わり、やがて相手を愛していることに気が付く。でも、二人の前には大きな障害が...。
なんてお話しは、正直言うと耳にタコができるほど聞いているし、映画の中で何度取り上げられたか分からないほど「陳腐」なストーリー。そんなお話しを今回もう一度取り上げて、目の肥えたお客様の前に差し出すには一ひねりも二ひねりも必要だ。
さすがジョニー・トォゥ監督というか、アンディ・ラウというか、サミー・チェンというか...。お気に入りのラム・シューも顔を出してるしね。
ボクは目の前に出された餌にぱくっと喰いついて、しかもしっかりムシャムシャ平らげてしまった。

ボクの理解ではサミー・チェンは歌手だと思っていた。MTVやこの映画の予告編を観ている限りでは「個性的な顔立ちで大してかわいくないけれど、歌は上手い人」というイメージだった。でも、このNeeding Youを観て認識を改めました。なかなかかわいいしい、魅力的な方なのね。この映画の主題歌も歌っていて、思わずサントラを買おうかしら、なんて思ってしまいました(きっと買うと思います)。この曲もいいんです。映画の中でも効果的に使われています。
アンディ・ラウの映画も今年何本か拝見しましたが、この映画がベストやね。タイで暴れるボクサーや時代劇でチャンバラしてるより、今回のようにスーツにネクタイ姿が似合ってますよ!

お話しの結末は最後まで観なくても分かっているんだけど、テンポのいい演出と台詞。そして主演の二人の息が合った演技でぐいぐい引き込まれていって、時間がたつのもあっと言う間でしたね。
次回香港に行ったら(いったい何時になるんや!)、キンキーが願をかけてお守りをもらった神社(?)を探して、ボクもお守りを貰ってこようかな。

残念ながら、12/21で上映は終了してしまいました。この日のお客さんは20名ほどで、平日の最終回ならこんなものかな。お客さんの中には知っている人もや、香港モノの時にはお顔を拝見する方もチラホラと...。
どこかで上映されたら是非ご覧いただきたいですね。アクションものではないから、映画館で見なくてもビデオやDVDでご覧いただいてもかまいませんヨ。

同じくジョニー・トォゥ監督でアンディ・ラウとサミー・チェンが主演している映画「痩身男女」が香港ではこの夏大ヒット。舞台は確か東京だったような...。大阪でもまた上映されるでしょう(悔しいことに、東京ではこの秋の映画祭で上映されています)。楽しみです。

さて、12/22はボクの誕生日ですが、今年の12/22は特別の日になりました。なんと勤務先の後輩「雪鏡」さんがこの日にご結婚されるのです。よい日を選びましたね!
おめでとうございます。末永くお幸せに!

おしまい。