「ザ・ミッション/非情の掟」

かっこいい!香港アクション快作!


  

テルミンを観終わって、昼食も兼ねてサッポロビール直営のビア・ホールでハーフ・アンド・ハーフの大ジョッキをごっくり。普段は黒ビールを飲まないのに、ビア・ホールに来ると飲みたくなるねぇ。昼間からビールを頂くのはこの上ない幸せです。特に、この日の東京は梅雨時のように蒸し暑かったから余計に気持ちがいい。そして、大森に転戦。

キネカ大森は香港映画に力が入っていて、ほとんどいつも何か香港ものを上映している映画館です。ボクは確か2回目。前回はソウル風邪が治っていなくて、激しく咳き込みながら「君を見つけた25時」を観ていたような気がします。今回は体調もばっちり(少し顔は赤いけど)。

いかにも香港の映画ですって感じの気持ちいいアクション快作。若手のスターは出ていなくて、いつもは準主役や脇を固めているようなちょっと渋めの俳優たちが出ています。それがまたいいんやなぁ。
今回呼び集められた5人、今は堅気の生活に戻っているが、かつては組織に属していた。組織に属していたものは、いざという時には、いつでも組織からの指令に従わなくてはならないのだ。
与えられた使命は最近命を狙われているボスのボディガード。着々と準備を整え、任務に当たる。このへんのスマートさがまたかっこいい。

この映画の凄いところは、背景の説明や説明的なセリフが極端に少ないところだと思う。半場強引にストーリーが進められていくんやけど、観ているこちらにはほとんど違和感を感じさせない。
メンバーの一人がしている表の商売に邪魔が入り、仕事に専念出来ないとみるや、リーダーは即座に邪魔者を消す。誰から指示されているわけでもないのに各々の持ち場を把握して抜群のチームワークでボスの命を守り、刺客を撃退する。
女や色気がからまないのもいい。出てくるのは出てくるけど、ほとんどセリフもなく、シーンも数カットだけだ。
メンバーたちが集まる、いかにも香港の九龍サイドにありそうな中華レストランに行きたくなりますよ。
かっこいい映画やと思ったら、「デッド・エンド/暗戦」の監督さん(ジョニー・トォー)でした。やっぱりなぁ。

裏社会の男のアクション映画です。香港アイドル映画を見飽きた人、香港映画に変な偏見を持っている人に是非ご覧頂きたいですね。
大阪ではテアトル梅田で10/6から公開予定です。もう一回観に行こうかな。それよりも、香港へ行きた〜い!

おしまい。