「ムーラン・ルージュ」

まるで夢をみているような...


  

試写会に行って来ました。
招待状はまた三国小町さん(仮名)に頂きました。ありがとうございます!
会場はシアター・ドラマシティ。単価が高い劇場は椅子もいい。今回座った席は、芝居を観るには遠すぎるけど、映画を観るにはちょうどいい席でした。

で、観てきたのは11月中旬に公開されるのに「正月映画」と銘打たれているちょっと不思議な、「ムーラン・ルージュ」。東宝はこの映画をお正月まで上映するのかな?
重厚で豪華絢爛。ほんまにお金かかってんなぁ、って感じの作品。決して上品な映画ではないけど、「たまにはミュージカルも観ないとあかんなぁ」という気にさせてくれます。劇中劇のシーンがちと長すぎるかなとも思ったけど、まるで夢を見ているうちに、2時間ちょっとの映画が終わってしまいました。

若く才能はあるが名誉も金もない作家とムーラン・ルージュ(前々世紀の世紀末にパリに実在したミュージック・ホール)で人気ナンバーワンの踊り子兼娼婦の悲恋物語。
そのストーリーは何とも言えない陳腐で使い古された「古典」とも言えるもの。しかし、そんなお話しだからこそ、安心して(?)観ていられるのも確かです。
目も眩むばかりのカットとコンピュータグラフィックの連続、全編に流れるヒットメドレー、豪華なセットと贅をこらした衣装。
どうも川平慈英に見えてしかたないユアン・マクレガーとルビー色の瞳とピンっと筋の通った鼻が印象的なニコール・キッドマンが好演。
ボクは不勉強なのでこの映画で初めてニコール・キッドマンを知ったのですが、最初はどうってことなかったけど、物語が進むに連れてどんどん輝きが増していく女優さんですね。アジアの女優さんにはいないタイプの方です。
なんか、全く違う世界のお伽噺を見ているよう。すっかり酔っぱらってしまいました。

ミュージカル映画を観るのはホントに久しぶり。古くは「サウンド・オブ・ミュージック」や「南太平洋」など、ドラマの中で急に主人公が歌い出して面食らったこともありましたが、「ブルース・ブラザーズ」の頃にはすっかりミュージカル・ファンになっていたんやけどな。ずいぶんご無沙汰してしまった訳です。
そう言えばアジア映画(除くインド映画)のミュージカルって、パンソリを題材にした「春香伝」や「風の丘を越えて」なんかになるのかな(どちらも素晴らしかった!)。

公開されたら、是非ご覧下さい。梅田では三番街シネマで上映予定だそうです。
デートで観るにはもってこいの作品ですよ。別に一人で観てもいいけど。
サントラ(最近は「OST」と表現するらしい)も欲しくなりますよ。ボクも明日買います。

おしまい。