「Fightin' Sanfrecce〜 サンフレ日記/04年9月」

9月19日

競馬には「ハンデ戦」というレースがある。
実力が違う馬が同じ競走に出ても、走る前から結果がわかってしまう。そのため各馬が背負う負担重量を変える。
昨日のゲームを見ていて「こりゃ、ハンデ戦やな」と思ってしまった。ゲームがまだ落ち着かない前半の10分過ぎに、やや不可解な判定でマリノスの松田が一発退場。期せずして、前節に引き続いて一人多い環境でのゲームになった。

サンフレは機能しているのか、していないのか、よくわからない。
少なくとも一人多い数的優位を生かせているようには見えなかった。とにかくボールが収まらない。出どころ、入りどころがぴたっとはまらないから、カタチになるまえに崩れてしまう。粗末なパスミスが目立つ。
それでも、きっと前節のエスパルス戦よりはマシだった(と思う)。

アンジョンファンの粘りから、FKを与えてしまう。サンフレから見て右隅のコーナー寄り。これを坂田に頭で合わされて、人数が多いのに先取点を奪われた。サポーターはうなだれる。ボクもがっくり。
「一人ぐらいではハンデになっていないのか...」

が、ここからちょっと流れが変わった。ようやく展開が決まりだし、ボールが少ないタッチで回り始めた。公太のセンタリングをカットされたボールを公太が思いっきりよく蹴り込んで、ポストに当たってゴール!

この展開なら大丈夫。一人多いというハンデがようやく効いてきた。続いてベッドがコーナーキックを蹴ると、それを逆サイドからヘッド折り返して、真ん中にいた小村の頭にドンピシャ。
数分の間に逆転!

人数の優位性から、早い時間にもう1点追加点があれば、ゲームが決まっていた。
マリノスは、勝つためにはゴールを狙わなければならないのだから。サンフレはそのカウンター狙いでも充分に目はあったハズ。
ところが、このカウンターのチャンスにベッドと周囲の選手との息が全く合わない。とにかく、マリノスのゴール前に迫っても、シュートを打たない。ペナルティエリア直前でも、まだパスコースを探っている。ベッドは決して自分でゴールを狙わない。
ボールは必ずベッドを中継して展開している。マリノスは不思議なことに、ペナルティエリアの外ではむちゃくちゃゆるいマークしかしてこないので、自由に回せる。なのに、ちっとも息が合わない。

練習してるの?

後半は、盛田が一本、途中で入った前田の狙ったループシュート。それ以外には匂いすらなかった。
それどころか、カウンターを喰らって、坂田に同点ゴールを許す。その他にも下田のファインセーブがなければ、後2ゴールは許していたかもしれない。

一人多いというハンデを貰いながら、全く生かされなかった。いや、少々のハンデを背負っても強いクラブは強いということか。
昨日は勝ち点「1」と言うよりも、勝ち点を2点失ったと表現したい。
残念だ。

でも、西河、前田は比較的いい動きだった。特に前田のループシュートには可能性を感じた。外してもいい。シュートを打たなければ、ゴールは有り得ない!
が、前田以外に途中で入った外池と八田。うーん。この二人が悪いと言うのではないけれど、なんかつくづく層の薄さを感じたなぁ...。

ピンバッチとサンチェ君のナップザックを有り難く頂戴しました。
週明けの広島市内の小学校ではこのナップザックを背に登校するちびっ子が大勢いるのではないかな(でも、余ってました。後日、もう一度ナップザックのプレゼントがあるかもね)?

9月13日

昨夜は一週の休みを置いて、2ndステージの第3節。
アウェイの日本平でエスパルス戦。知らなかったけれど、日本平では長いこと勝っていないらしい。かつては、94年の1stステージの天王山、高木のハンド疑惑の先取点ゴールで勝った(あれは草薙やったかな?)。その後も、遠路はるばる清水までボクが応援に行ったときも勝っている。ひょっとして、それが最後か? その後、2年前か3年前に天皇杯でも現地観戦したけど、その時は負けてしまった(あれは森保のサンフレ最後のシーズンだった)。

今年はCSのJリーグパックを申し込んでいないので、せっかくCSで生中継があるのに見ることが出来ない。仕方なく、ほろ酔い気分でFC東京対ヴィッセルの試合を眺めてる。ずっと動かないゲームだったのに、後半途中に入った情報では、負けている。こともあろうに結局0-3になる。これではもう「速報Jリーグ」を見る気にもならない。

で、今朝の中国新聞web版を見ると、エスパルスは早い時間帯に退場者を出し、10人になっていたらしい。それを攻めあぐみ、おまけに完敗というか、惨敗してしまっているのは、どういうことョ!
詳細は映像も何も見ていないけれど、なんだか簡単に予想できる。気ばっかりあせってしまい、思うような攻撃が組み立てられなかったんだろうな。そうこうしているうちにゴールを許してしまい、ますます収拾がつかなくなる...。

恐らく、日本平というスタジアムやエスパルスというクラブに特別な苦手意識などはないのだと思う。単に巡り合わせだとは思うけれど、もうちょっとしっかりしてよ。

そもそも、先週の時点でユース中心の広島県の国体少年チームと対戦して、トップチームが引分けるとはどういうことなんだろう?
これで2ndは1勝2敗1分で勝点4。これで、選手のモチベーションもサポーターのモチベーションも一気に下がってしまった。

そう、もう「優勝を狙え」とは言わない。来季へ向けて確固たる形を作って欲しい。目先の一勝にこだわる必要は無いのだから、どんどん若いプレーヤーを試し、戦力の見極めをしてもらいたい(この「見極め」というのはとても大事だ!)。
下田には悪いけれど、林やサブのGKに実戦経験を積ますことも大事だし、来季もリカルドや小村と契約するかどうかは別にして、ディフェンダーももっと試すべきだろう。
中盤は森崎ツインズとイハンジェで盤石(?)としても、バックアップはどうなっているの? 公太もいつまでも鉄人ではないだろう。FWに至っては、どんどん試したり、見極めたり、経験を積ますべき若手がいる。

極端な話し、別に2ndにもう1勝もしなくてもいい(J2に落ちさえしなければ)。そんな気構えで、ゲームに練習に取り組んで欲しい。ただ目標も無く無為なうちに2ndの貴重な時間を浪費するのだけはやめてくれ!
サポーターがこの2ndでサンフレから「感動を得る」ことは難しくなった、そしたらせめて「新しい発見」や「新しい予感」を感じさせてよ! 何度も言うけど、この2ndは来季へ向けての助走期間なんだから。

次節、マリノス戦。特製ナップザックのプレゼントか...。
「新しい発見」を探しに、行ってみようかな。

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