アフリカから一転して舞台は中国。
大学で「食文化論」を研究している先生が教室を飛び出して、中国やその周辺国で食べ歩いた食べ物に関するエッセー集。カラー写真も豊富に掲載されていて読みやすい。
この本のエライところは「こんなへんなモノを食べた」という紹介だけでなく、どうしてこんなものを食べるようになったのかをきちんと考察してある点だと思う。
嫌味がなく、平易な文章で面白おかしく紹介されているところもいいですね。
それに、各地の食をその地の文化として尊重し、この手の本にありがちな「見下した」ところが全くないのも気に入りました。
この著者はほんまに食べることと飲むことが好きなんだなぁ。それに好奇心もむちゃくちゃ旺盛。
ただし、この本で紹介されている食べ物を食べてみたいかどうかは別のハナシだけどね。
息抜きにはもってこいの一冊です。
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