食品売場を歩いても季節感が希薄になってきている。
でも、季節・天候と価格は、ボクが思っている以上に敏感に反応しているんやなぁ。
春先は店頭にか細く出回っていたアジが、マメアジから10センチほどに大きくなり、この頃は15〜20センチほどに大きくなってきた。
今回は、これくらいのサイズのアジが手頃な「アジの南蛮漬け」をご紹介します。面倒臭いような気もするけど、意外とカンタンなので、「一盛りなんぼ」ってときにチャレンジして下さい。
但し、この南蛮漬けは作ってすぐには食べられません!
特にありません
アジ(頭を含めた体長が20センチまでのもの)12匹
タマネギ(中なら2個、小さいのなら3個)
ニンジン(少々)
レモン(少々)
パプリカ(赤と黄色・小さいの一つ)
だし昆布(1〜2かけら)
鷹の爪(少々)
酢(穀物酢や寿司酢)
酒(日本酒)
みりん
醤油(あれば淡口)
濃縮蕎麦つゆ
塩
コショウ
片栗粉
<1>
まずアジ、下ごしらえをしましょう。
尾鰭の付け根から体側に沿ってあるゼイゴを取り、頭を落として、お腹(内臓)を出します。気になるようでしたら、ウロコも落としてください。
<2>
アジを並べて、軽く塩を振り、コショウも少々振っておきます(もちろん両面にね)。
<3>
次に、タマネギの皮を剥き、ちょっと粗く千切りにします(そのまま使います、水にはさらさない!)。
ニンジンやパブリカは彩りですので少しでOK。ニンジンは細かめに千切り、パブリカは大きめに乱切り。レモンは輪切りしておきます。
<4>
アジが全部入るほどのタッパー(バットでもいいですよ)に、酢(穀物酢や寿司酢)を150cc、酒(日本酒)30cc、みりん30cc、醤油(あれば淡口)10cc、濃縮そばつゆ10ccを入れ、良く混ぜます。
ここにさっき切ったタマネギ、ニンジン、だし昆布、鷹の爪を入れ馴染ませます。
<5>
アジに片栗粉を薄くまぶします。片栗粉は大きく膨れるので、あまり多くまぶさないようにしましょう。
<6>
フライパンに油をたっぷり熱して、まずパプリカを何もつけずにさらっと、揚げます。これは色を鮮やかにするだけですので、20秒ほどでいいですよ(時間をかけると、後でしなびてしまいます)。これはトレイに取り分けておきます。
<7>
次に、アジを揚げます。あまりにも高温だと焦げてしまうので注意しましょうね。また温度が低いとべちゃっと揚がるのでこれも注意。※温度計で測ったことがないので「何度」とは言えません、経験を積んで覚えて貰うしかないんです。
アジそのものが小さくないので、中まで火が通るように時間をかけて揚げてください。
<8>
揚げ物をするとき、普通は揚げたものを新聞紙やペーパータオルの上に取り、粗熱をとり油を切ると思いますが、ここではフライパンから取り出したアジをそのまま、先ほど用意したタマネギの上に置きます。アツアツのアジの熱と油でタマネギがしなってきます。
次のアジが揚がるまで、そのままにしておき、次のアジが揚がれば、綺麗に並べて漬け込んでいきます。その繰り返し。
<9>
全部のアジが揚がり、タッパーの中に整列したら、タマネギを上にしてよく漬かるようにして、その上にパプリカを散らし、レモンも置きます。
一時間ほどそのまま置いて、さまします。室温ほどになったら、タッパーに蓋をして(バットならラップをして)冷蔵庫に入れ、3〜4時間から一晩置きます。
<10>
食事の前にタッパーから取りだし、お皿に綺麗に盛りつけていただきます。
ころもは片栗粉ではなく、小麦粉や「お好み焼きの素」などでもいいですが、片栗粉がよく膨れて、よく漬かります。
付け汁(?)は、測ったことがないので、上記の数字はだいたいです。お好みに合わせて調節してください。
色が気になるようですと、醤油を淡口にして、濃縮蕎麦つゆの代わりに「白だし」を使ってください。
タマネギの量も調節可能ですが、ボクはこの南蛮漬けで好きなのはアジよりもこのタマネギなのです!
ニンジン、出し昆布、鷹の爪、パブリカ、レモンは省略したり、お好みによって別のモノを入れて下さいね。
アジのサイズによっては、三枚におろしてから揚げたり、頭を落とさずに使ったりご自由に工夫して下さい。
もちろんアジにこだわる必要はなくて、かしわのササミなどでも美味しくできます(全般に淡泊な白身のさかなや肉に合うように思います)。
さぁ、今から作ってみよう!
おしまい。
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