今回は数件のお問い合わせをいただいた「自家製ベーコン」。
今は何をするのも本当に便利になって、インターネットで何でも調べてチャレンジできるようになりました。
最初は「自家製ソーセージ」を作る際ののオマケで始めたのですが、ソーセージはなかなか上手くいかなくて(失敗の連続)、いつのまにか比較的カンタンに出来るベーコンに専念。カンタンとは言いながらなかなか奥が深くて楽しいですよ。
試行錯誤を繰り返した結果、三回目ぐらいからどの部分を手抜きできるのかなどがわかりだし、そこそこのベーコンを作れるようになりました。しかしまだまだ道は途中、工夫の余地はありそうです。
※材料
豚の三枚肉ブロック(スライスしていない塊、およそ500〜800g程度)
塩(出来れば天然の粗塩)
チップ
※道具など
ダンボール箱(2Lのペットボトルが6本入る箱)
小さ目のフライパン(もう駄目になっても後悔しないもの)
アルミ箔
長めの菜箸
タコ糸
ビニール袋(丈夫なもの)
竹串(カネ串でもOK)
レンガ2個
1) 三枚肉は余分な油脂や端っこなどを綺麗に取り除く
(そんなのは面倒なので買ってきたそのままにしてます、また自家製ベーコンは脂が美味しいので、あまり神経質にする必要はありません)
2) 肉をまな板の上に置き、満遍なく串をプスプス刺し込み下味(塩)が廻るようにします
(この作業も、面倒臭かったら省略しても大丈夫です)
3) たっぷりの塩を肉塊の表面にゴシゴシとすり込みます。骨を取り除いた隙間や端っこにもごしごしと!
4) 肉の表面に塩が付いている状態でビニール袋に入れる、余分な空気を外に出して 口を閉め密封します
(そんなに神経質にしなくても、だいたいの空気が抜けていればOK)
この時、ニンニクのスライスやセロリなどのスライスを一緒に入れてもいいでしょう、今回はプレーンでシンプルなベーコンなので何も入れません
5) そのまま冷蔵庫に入れ 2〜3日寝かせます
朝起きたら冷蔵庫を開け肉をゴロリと裏返して表裏を入れ替えます。勤めから帰ってきたらまた裏返す、週末までその繰り返し。塩が廻ってきて、だんだん肉そのものが柔らかくなってきましたね!
ほんの少しですが水が出る場合もありますが「ケンチャナ(気にしなくていいです)」
1) 肉を冷蔵庫から取り出し 大き目のボウルに入れ水洗いします
ボウルの大きさは 肉が全部入って水に隠れるくらい(深めのバットでもOKですよ)
2) 一旦ボウルの水を入れ替えて、蛇口の下に置き流水で塩抜きをします
チョロチョロと水を流して待つこと1時間〜30分
※この塩抜きをしないと単に「しょっぱい」だけのベーコンになってしまうので、ここはしっかり時間をかけて塩抜きしましょう!
3) 肉を取り出して布巾やペーパータオルで水分を拭き取ります
1) コンビニやスーパーで2リットル入りのペットボトルが6本入るダンボール箱を貰ってきます
2) 丁寧に上下とも蓋を開け、もち手用の穴が開いている方を上にします
3) 上から5センチほどの箇所に肉を吊るすための菜箸を差し込む穴を水平になるように開けます。四箇所開ければ菜箸を二本使えますね(まぁ菜箸ではなくてもいいんですけどね)
4) 下の蓋は折り込まずにテープか何かで補強しておきます
5) ガス台にレンガを置きその上にダンボールを載せます
※くれぐれも火がダンボール箱に付かないように注意してください!
1) 肉はそのままでは長いので半分に切ります
2) 肉の端っこに穴を開け吊るすためのタコ糸を通します
あまり端っこに糸を通すと燻煙の途中で肉が落ちてしまうかもしれませんので、そこそこの場所を選びます
3) ダンボールに渡した菜箸にタコ糸で吊るした肉を通します
このとき、肉どうしがくっついたり、ダンボールとくっつかないように気をつけます
4) ダンボールの上の蓋を閉めます。陶器のお皿を重石に載せて蓋が開かないようにします
5) 最初はごく弱い火で空炒りします(肉の表面を乾燥させます) これは10〜20分でOK
6) その間にフライパンに二重にアルミ箔を引き、その上にチップ(片手で一握り程度)を薄くならして置きます
7) コンロの上にフライパンを置き薫煙の開始
8) 火加減は、あくまでも「弱火」。10分もしたらチップが焦げて煙が上がってきます(ダンボールのもち手の穴から煙が出てくる)
9) チップを順次継ぎ足しながら4時間ほど薫煙し続けたら出来上がり!
※肉
スライスした肉ではなくブロックですよ
拙宅の近所だと、特に安い時に100g80円ほどですが、いつもは100〜180円ではないでしょうか。一度阪神で買った280円の肉で作ったことがありますが、値段の差ほど味の差はなかったような...。ちゅううことは、安い肉で「かまへん(大丈夫?)」と言うこと
※チップ
ホームセンターやアウトドアショップで売っています
何種類かありますが、ボクがいつも使うのはリンゴやヒッコリー(特にリンゴ)。サクラは香りがちょっときつくてベーコンには向かないような気がします(これは何種類か試していただいて、ご自分の好みを探していただくしかないですね)。バー状のものもありますが、ここでは文字通りチップ一辺が5ミリ程度の大きさのものです
※薫煙のポイント
ダンボールの中の温度を一定に保つのがポイントです。頻繁に上蓋を開けると温度が下がってしまいます。「出来たかな?どんなかな?」と見るのは最小限にしましょう
出来上がりのポイントは落ちてくる脂で判断できます。「ポト、ポト」と脂が落ち初めて1時間もすれば、中まで完全に火が通っていると思ってよいでしょう
(時間がないときは、肉をさらに細長くすれば 薫煙時間の短縮が可能だと思います、試してないけど)
また、チップが燃え上がるようなことがあれば、それは火が強すぎます! 弱火にしましょう。煙の量を見ながらこまめに火力は調節してくださいね
※注意
くれぐれも火事にはご注意くださいね!
薫煙中は絶対に目を離さないでください
※これを読んで、燻煙していて、ご自宅が火事になっても責任は持てませんからね!
また長時間の薫煙になりますから部屋中ににおいが付きます それをご承知でチャレンジしてください
ポタポタ脂が落ちますから確実にガス台も汚れます
もちろん換気扇も汚れます
※最後に
出来上がったベーコンをブツっと斬って、断面に赤味がなく全体に白くなっていたら、それは「成功」。アツアツを適当な大きさに切ってつまむのが「一番旨い!」ビールが進みます!
※※今回は取り敢えずテキスト版※※
次回ボクが作るときに写真を撮りますので それを掲載します
(でもそれは、いったい 何時になることやら...)
さぁ、今から作ってみよう!
おしまい。
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