04/29/2007・あっぱれ日本晴れ! 星山でごろり

中国山地の真っ只中! 大山も遠望できる展望を満喫


展望が素晴らしい星山山頂

このところ山歩きはすっかりご無沙汰している。
この07年のGWはどこを歩こうかと、ネットでふらふらと彷徨う。かつてなら、地図帳を広げたり、書店さんで立ち読みしたりして探したものだけど、時代は変わるんだなぁ。久し振りだし、あんまりしんどくなさそうで、それでいて歩き甲斐があるというか、達成感があるお山がいいな、と虫の良い条件で探すと...。フムフム、岡山の真庭市(旧勝山町)にある星山(ほしやま・ほしがぜん・ほしのせん)がいいみたいだ。さっそく、メンバーにメイルで連絡を入れる。

朝の5時に森の音さん家へ。おっ、Mちゃん(5年生)もSくん(2年生)も早起きしたんだね。その後、なっちゃん家に寄って、西宮北インターから中国道を一路西へ。今日は大人3名と子供が2名で、計5名のパーティー。子供も参加するからこのコースを選んだわけでもなんでもなかったけれど、結果的にはこのコースなら子供が一緒でも大丈夫。

米子道の久世で降りR181を勝山まで、勝山で北に折れR313へ入る。しばらくすると「神庭滝」の標識があるのでここを左(北西方向)に入れば、後は「美しい森」や「ビジターセンター」という標識に従えばいい。「大丈夫かな?」と心配になってきた頃に「登山者用駐車場」という標識が目に入る(はず)。30〜50台は駐車できるし、簡易トイレも置いてある(トイレはビジターセンターにもあります)。ここが東コースの出発点。
クルマを降りて手早く装備を整えて準備運動。大人のボクが一番ぐずぐずしてる。舗装道路をビジターセンターまで歩き始めると、後から軽トラがやって来て停まる。ボクがタバコをくわえていたから注意されるのかなと思ったら、軽トラのおっちゃんもくわえタバコ。「今日は今からビジターセンター開けるから寄ってってね」「子供さんが喜びそうなものもあるよ」と声を掛けてくれたのでした(ありがとうございます)。
駐車場から立派なビジターセンターまではすぐ。この建物の左脇から登山口がスタート。

歩き始めてすぐは植林されている。何らかの理由でハゲ山になってしまったところに、スギやヒノキを植えるのではなく、サクラやクリの苗木を植えるところがいい。誕生記念や還暦記念、それに銀婚式記念などと書いてある。
とにかく明るくて気持ちが良いコース。つづれ折が終わると一気に角度が急になる。でも、たいしたことはない。植生の中のコースをえっちらおっちら歩く。イキが乱れ汗がにじみ出てくる。
と、Sくんが「しんどくないの?」と訊いてきた。「いいや、いい気持ちやで」と答えると「うそやん、ハ〜ハ〜言ってるで」と切り返された。そうやなぁ、このところすっかり山から遠ざかってたもんなぁ。

コースの左右にクマザサの茂みが見え出すと西コースとの出会い。もう少し頑張ると前山(天狗山?)との分岐。急ぐ山行でもなし、左にとって前山へ向かう。
それにしてもいい天気! すぐに前山のピークへ到着。あいそもへったくれもなくて、なんとなくここかなとわかる程度。ここで一息入れましょう。どっかりと腰を下ろす。ここから見上げる星山はまだ少し遠いけれど、角度もそんなに急ではなさそうだし難しいこともなさそう。
すると、汗をぬぐっていた森の音さんが立ち上がって「ヤッ、ホ〜!」と叫ぶ。谷を挟んで聳え立つ(?)星山の山肌に反射したその声がかすかに返ってくる。う〜、こだまかやまびこか、そんなことすっかり忘れてた! SくんもMちゃんもやってみる。
一旦下って主稜線へ。ここからは樹林帯は一気に高度を稼ぐ。やがてクマザサの高原に出ると視界良好気持ちがいい。振り返るとここは中国山地の真っ只中だったと思い出させてくれる。見渡す限り山また山。日本晴れだけど少し霞んでいるのが残念だな。もう一踏ん張りでピーク。

ほぼ360度の視界が確保されているピークは素晴らしい!
山頂には案内板が設置されていて、ここから見渡せる山々を教えてくれる。北西側には崩落が進む大山の南側がかすみながらもしっかり見える。案外近いんだな。もういっぺんあそこを歩くのもいいかもしれない。ちょうど真東にも多くのピークを従えた山塊が見える。あれは何という山なのだろう? 東側は植生が大きく伸びていてあまり視界が広がっていないのが残念。
広いピークはお弁当を広げるにはもってこい。今日、ボクは何にも持ってこなかったけど、なっちゃんがおむすびをこさえてくれてたし、森の音さんも何やら持って来ている。しまったな。元気が無かったMちゃん、実はお腹が空きすぎていたの。パクパク食べる。大人はお湯を沸かせてコーヒー。
このピークから北東側に稜線が伸び、櫃ケ山まで銃走路が整備されているという。もう一度こんな天気に恵まれるのなら、今度は思い切って縦走もいいな。

最初は貸切だったけど、幾組かのパーティーがどんどん到着。
主稜線の山腹に鎮座する岩。ここから眺める南側の景色もなかなかいいです。一気に下る。なっちゃんが子供たちにササブネの作り方を教えている。初夏の陽射しが肌を刺し、気温もグングン上がっている。すれ違うパーティにあいさつを交わしながらいつの間にかビジターセンターに到着。ここにテラスではおじさんたちのパーティがうどん鍋をこさえておいしそうでした。

帰り道、作ったササブネを流すために神庭滝に寄ると約束していたのに、そんなことはすっかり忘れて林道を新庄村へ向かってしまった。新庄村で「てけてく」のパンを買い、その後久世へ向かい「さんはうす」でカレーを食べる。しまったな、ここは割りと大人向けのお店で子供には向かなかったか。山行そのものは素晴らしかったけれど、降りてからのコース取りの配慮が足りなかった(反省!)。

それはともかく、この星山。ファミリー向けにほぼ安心しておすすめ出来ると思います。

おつかれさまでした!

 

登山口7:55〜800m標識8:25〜8:40前山(天狗山)9:00〜9:25星山山頂10:10〜11:20ビジターセンター

コースの途中で見上げる星山
あの笹原で寝そべってみたい?