サンフレの応援、映画やフットボール観戦にうつつ抜かして、しばらくやま歩きから遠ざかってしまいました。そんな反省から、今日は久々に「六甲」を歩きました。
昨夜の天気予報では、今日は「絶好の日本晴れ」とのこと。先々週、近くまで行きながら霧雨で断念した有馬六甲にある「鬼ヶ島」(540m)に再度挑戦。さすがに11月だけあって明るくなるのもずいぶん遅くなりました。
神戸電鉄・有馬口駅の住宅街を西へ行って突き当たりが今日のスタート地点。
この付近は宅地化されていて、付近は住宅街です。駐車スペースは全くありませんから、マイカー登山は「不可」ですので、ご注意下さい。
「有馬口公園」を通り過ぎて鉄製のゲートを通過すれば、頭上には阪神高速・北神戸線が走っています。しばらくは工事用の林道のような砂利道を水無谷に沿って歩きます。やがて二股の分岐。ここに案内板があります。右に取ってほんの数分歩くと鬼ヶ島への分岐が現れます。小さい道なので見逃さないように!
この分岐からは自然林の中を歩く山道になり、趣も出てきますね(要所にはテープが巻いてあるし、踏み跡もそこそこしっかりしているので、迷うことはないでしょう)。
なんて、思っているのもほんの束の間、ここからしばらくは急登に次ぐ急登で正直言って少々へばりました。今日はコースの距離が短いのが分かっているから「何糞!」って頑張りましたが、ふくらはぎがぴりぴりしてきます。
しまったなぁ、今日は準備体操してないよ!
ほとんど展望がなく苦しい登りが続くと、ぽっかり見晴らしが利いてきます。振り返れば唐櫃台や西宮の山口なんかの住宅地が視界に入ってきます。どうやら中国道の西宮北インター付近は霧がかかっているようですね。
ここから道はぐっと楽になり、ほどなく山頂に到着。ぐったりして、腰を降ろします。ちょっとしんどかった。狭い山頂で、展望も東側に開けているだけで、残念ながらあまり感動の無い山頂。
どうして、ここが「鬼ヶ島」なのかな。退治したくなる鬼さんもいないし、金銀財宝ザックザクでもない。
この鬼ヶ島から水無山まで尾根筋を縦走。残念ながらほとんど展望は利きません。ほんのわずかで水無山のピークを通過。表示がなかったら見逃してしまいそうな場所だ。ここから高尾山までの道をたどると鞍部に到着。ここを左にとって水無谷へ降りる。
ここから道は一気に不明瞭になってしまいます。あたりは杉の植林に変わり、夕方のように薄暗くなる。地図上では険しい下りとも読めたが、難なく谷底へ到着。でもこのコースを登るのは嫌やなぁ。
谷との出逢いでは沢に水は流れていないが、上の方からは水音が聞こえてくる。ここから水無滝まではもう一踏ん張り。枯れた沢筋を遡行すると、目の前には堰堤が現れた。滝に行くにはこの堰堤を高巻きせんとあかんのかって溜息付いたら、堰堤に見えていたのは巨大な、ほんまに巨大な一枚岩でこの岩の上からちょろちょろと水が落ちている。
ちょっと感動的な「水無滝」です。六甲にこんな場所があったなんて!
もう少し水量があれば言うことナシやねんけど、こればっかりは仕方ない。なにしろ名前が水が無い滝なんだから。
ここで大休止。ザックを降ろして、コーヒーの準備。ここの水を飲んでも大丈夫かな。
が、しかし、ストーブが入って無いじゃない! ガスボンベは二つも入っているのに! 仕方ないなぁ。携帯でメールを打って、タバコをくゆらせることにしました。
六甲はほんとにツバキが多い。登り道では息も絶え絶えで、木々を見る余裕もないけど、帰り道はさすがにらくちんで、ツバキにも目が行きます。ハンノキも多いね。ツバキは「艶葉木(つやばき)」=つやのあるはっぱの木、というのが短縮されてツバキと呼ばれるようになったらしいねんけど、それも頷けます。秋の陽を浴びて艶々としているもの。近づいてよく見るとアオキだったりもしますが...。
今日のコースは大部分が地図に点線も記されていない道ですが、ある程度の慣れがあれば充分に楽しめるコースです。鬼ヶ島には行かなくても「水無滝」は必見ですよ。次回は、この滝の上がどうなっているのか確かめてみたいですね。
おつかれさまでした。
※今日は都合によりデジカメではなく普通のフィルムのカメラを携行したので、写真は暫くお待ち下さい。でも、いったい何時になるやら...。
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