「ラブストーリー」

02/Mar./2004

  

今回は「ラブストーリー」2003年韓国の映画。昨年観た「猟奇的な彼女」のクァク・ジェヨン監督の新作(「猟奇〜」は続編も撮られるらしい)で、また感動の恋愛映画ということだ。「ラブストーリー」とはまたタイトルそのまんまやね。

しかし、公開して間も無いのに、ここ三番街シネマはすっからかん。前売券も追加の依頼が来ていたし、この「ラブストーリー」の公開前には「猟奇的な彼女」をリバイバル上映していたくらい三番街としては力を入れていたように思えたのですが、すっかりアテが外れたのか(ただ単に上映する作品がなかっただけか?)?

ともあれ甘く甘く切ないラブストーリー。

女子大生のジヘが、ある日母親の思いでの箱を開けたところからお話は始まる。
箱の中には母が昔恋をしていた頃、父親と文通をしていた手紙と、思い出を綴った日記が入っていた。それらを読み始めるうちに、母の娘時代、30年前のお話しが始まる。

現代と過去の時代を交互に、母娘の恋愛が綴られる。
どちらの時代も主人公を演じる娘はソン・イェジン。髪型が違うといえど一人二役がちょっとややこしい。過去の時代は懐かしさを思い出す、それこそクラシック(原題)な純愛物語。ジュナが代筆をする親友のテスはその風体に反して実にいい奴。彼の役どころには助演男優賞をあげたいくらいだね。一方、現代のジヘの友達であるスギョンは実に意地汚い女(損な役!)、とても親友 とは呼べないような...。

しかし、最後のオチが今一つだなぁ。
終盤の展開は急だし、サンミンがペンダントを持っていたというのは後でとって付けたような結末。
母の恋が娘の恋に奇跡を起こしたっていうけど、これじゃ単なる偶然だよ。全然感動するエピソードにはならない。
もうちょっと前半の部分から後に繋がる布石を散りばめておいて、最後にアッと驚かす、ひっくり返るようなひねりが欲しかったね。

ともあれ純愛のラブストーリー。 ソン・イェジンの美しさを観に劇場へ足を運ぶのも悪くはありません。

次回は「リクルート」をご報告します。