今回は「龍城恋歌」、96年中国、原題「龍城正月」。
総制作指揮がチャン・イーモウということで、突然のようにシネフェスタで上映されていた作品。「HERO/英雄」ヒットの影響を受けてのことだろうか、しかし予告編を観ても、どうも人が入りそうにない気がしたけれどなぁ...。
最初は、また他愛の無い愛情劇なのかと思っていた。一応、大きな筋書きはある。結婚式の直前、敵対する一族によって突然の襲撃に会い、一族は皆殺しにされる。たった独り花嫁だけが生き残った。彼女は黒幕を見つけ出し、復讐することを誓う。
ここで花嫁が剣を取ったら「キル・ビル」だけど、花嫁は殺し屋を雇う。花嫁と殺し屋の二人は夫婦を装って仇に近寄り、暗殺の機会を伺った。しかし、なかなかチャンスは巡ってこない。そうこうしているうちに二人にはいつしかお互いに愛情が芽生えてししまう、結局は愛情劇。
とストーリーをつぶさに追えば内容は分かるのだが、どうも展開が暗い。台詞回しにしても他愛の無い会話だし、動きも少ない。あえてそうしているのだろうけど、この静かな演技と演出は僕の睡魔を刺激する。
登場人物も皆これといって全然目立たなくキャラが立ってない、らしさというか威厳も微塵にも感じられない。チャン・イーモウが関わったとは思えない(実際監督は別の人だが)、まったくひねりも何もないお話し。
なんだかどうでもいいように思えてくる。
とそんなわででまた何時ものように途中で眠ってました。前半寝ていたおかげで最後まで観れましたけれどね。
ヒロインのウー・チェンリェン(呉倩蓮)は香港(ン・シンリン)でよく活躍する女優らしい。レスリー・チャンの「夜半歌聲/逢いたくて、逢えなくて」でヒロインを演じていた女性。
殺し屋のユウ・ヨンは97年の「キープ・クール」にも出てたらしい人です。
次回は「片腕カンフー対空飛ぶギロチン」をご報告します。
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