これは近鉄百貨店の阿部野橋店の屋上にある園芸店で買った。
買ったときからそこそこ大きくて、翌春に地植えにした。恐らく、株が成長してから出荷されたのではなく、売れ残ってポット苗のまま店頭で成長したんだろう。地植えにしてからあんまり元気が無く、芽も伸びなかった。数年後に鉢に戻したら、何故か昨年あたりから落ち着いてきて、花もぼちぼち咲かせるようになった。芽も伸びてます。
買った年に咲いた花は、確かに「覆輪」だったけれど、このところ花の色が濃くなり、花弁のフチにボカシが入らなくなってしまった。もう少し落ち着くのを待ちましょう。
ツバキはちょっと不思議なところがあり、同じ株でも年によって花の大きさや色の濃度が違う。さらに、咲き始めとおしまいでは違うことさえある。先日紹介した「玉之浦」なんかは顕著で、覆輪がどんどんぼけていく。もちろん毎年安定した花を咲かせるものがほとんどなんですけどね。栄養状態や土の質、環境によって変わるみたい。
この覆輪雛侘介はなかなかかわいい。思い出したようにぽつり、ぽつりとほころばせる。愛すべき一鉢です。
(文:04/02/27、写真:04/01/21)
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