古典椿で、侘介椿の原形とも言われている。
関西では「有楽・うらく」、関東では「太郎冠者・たろうかじゃ」と呼ばれているそうです。
この花の素晴らしいところは、その花の色と、咲ききっても開かない胴の締まった猪口咲きの花の形でしょう。
濃桃と言うよりも「藤」の花のような色には、目を奪われますね。
花弁に細かい縦シワが入ります。前回紹介した玉之浦と較べると花弁の薄さ繊細さがわかっていただけるのではないでしょうか。
拙宅では地植えされています。多花性で強健。成長も早い方です。ご多分に漏れず昨年チャドクガに随分葉を喰われましたが、元気に花を咲かせてくれまし
た。
ワビスケだけあって、杓の先は退化して花粉はありません。でも、稀に結実するから不思議ですね。
(文:04/02/15、写真:04/01/21)
|