「再見(ツァイツェン)〜また逢う日まで」

22/Jan./2004

  

今回は梅田ガーデンシネマで「再見(ツァイツェン)〜また逢う日まで」。2001年の中国映画。原題は「我的兄弟姐妹」。年末から公開されてましたが、年明けようやく観ました。

お話しはいたってシンプル。
幼い頃に生き別れた兄姉弟妹四人が、20年ぶりに再会を果たすまでを描いている。それだけなのに、これがもう涙なしにはみれない感動作品。こんなに泣いてしまったのは久しぶり。昨年の「おばあちゃんの家」以来かな。映画を観ながら号泣してしまいました。

まず、時は現代。
アメリカで音楽家として成功し、活躍する長女が20年ぶりに北京へ帰って来る。北京でコンサートを開催するとともに、彼女は20年前に生き別れになった兄弟妹達を探す。
そして、20年前。
東北部のある都市。四人の兄姉弟妹と両親の六人家族は貧しいながらも幸せな生活を送っていた。しかしある日突然、両親が死んでしまう。そして兄姉弟妹はバラバラになり、離ればなれになってしまうのだ。

お話しは、この兄姉弟妹が生き別れになってしまうまでの過去と、20年ぶりに再会する現代が交互に繰り返されながら進む。
過去では兄姉弟妹、そして家族の絆が切々と描かれる。
そして現代では、バラバラになった兄姉弟妹を探す、人探しの要素があるドラマが展開される。
この二つの時代の映像は、雰囲気がまるで違うのに(でもどちらもまさに中国映画の雰囲気なんだなぁ)、それが何故か全く違和感なくスンナリ受け入れてしまう(どうしてだろう?)。

暖かい家族の絆が描かれ、突然、悲劇が訪れる。
そして離ればなれになる兄姉弟妹。そんな子供時代の方が普通は感動する題材かもしれない。でも、僕はどっちかというと現代のドラマの方に好感を持ったかな。特に、最後にようやく再会するシーンでは涙してしまう...。

成長した現代の長女役にはジジ・リョン。長男役はジャン・ウー、彼はチアン・ウェンの実弟ですが、顔は瓜二つだし演技もそれとなく似てるねぇ。他には次男役にシア・ユイと、キャストがなかなか興味深い。

両親が死んで兄弟が生き別れになる理由がちょっと唐突的だったり、現代で再会するまでの過程がやや奇跡的すぎるのが、ちょっと引っかかる。でも、そんな事はまるでお構いなしに感涙にむせんでしまった。最後には溢れる涙が頬を流れるほどの号泣してしまいました。

これだけ泣けるお話しは観ても損は無いハズです。ある意味、新年早々なんたる映画を観てしまったんだろう!
今年も、まだまだ素晴らしい作品を観続けられるように願う次第です。

次回は「ファインディング・ニモ」をご報告します。