「たまゆらの女」

08/Jan./2004

  

今回は久々に観た中国映画「たまゆらの女(ひと)」(原題:周漁的火車、2002年中国)。
コン・リーとレオン・カーファイ共演のラブストーリー。

舞台は中国の雲南省にある建水という田舎町。
陶磁器の絵付師を仕事としているチョウ・ユウ(コン・リー)はある日、同じ汽車に乗り合わせた詩人チェン・チン(レオン・カーファイ)に心を奪われる。
それ以来、コン・リーは彼が住む四川省の重慶へ10時間もかけてはるばる会いに行く、週に二度も。自分が想いを込めて描いた壷を持って。
そして愛し合うニ人「この瞬間が永遠に続けばいいのに」と考える...。

ある日の汽車での中、もう一人の男、獣医のチャン(スン・ホンレイ)が登場。
彼は何時も列車で出会うコン・リーに興味を持ち、彼女にしつこくつきまとう。彼女が持っていた壷を売ってくれと引き下がらない。
コン・リーも最初は「あんた何よ!」って感じで振り払う(これでこそ「いつものコン・リー」って感じ)。とうとう手にしていた壷を床に叩き割ってしまうほどだ。

しかしそんな気丈な素振りを見せるコン・リーも、心の奥底では満たされていものを感じはじめていた。彼女の強い想いが、愛するレオン・カーファイにとって重荷になってきている事を感じていたのだろうか...。
そして、いつしか終わりの時がくる。

...と、お話は淡々と進んでいく。
コン・リーもレオン・カーファイも珍しく、周りの環境に流されない静かな役を演じているのには興味がわく。だけど、あまりに静か過ぎて物語に起伏が無い(ように感じだ)。
そんな感じなので、とうとう僕は睡魔に勝てず、ついつい眠ってしまったようだ。ハッと気が付いた時にはもうエンドールが流れている。

しまった!

ラストを観逃してしまって、結局どうなったのか分からない。
途中、絶対寝ないようにと必死でこらえていただけに、最後の最後で力尽きてしまったことが悔やまれる。こんなことなら最初から無理せず眠たいところでとりあえず寝とけばよかったなぁ。そしたら、最後の方では目が覚めていただろうからね。あぁ、悔やまれれる!

ところどころで、詩人役のレオン・カーファイが語る詩が字幕で出るが、訳だけ出て、中国語(漢字)が出ないと詩の良さが分からないのも残念だな(まぁ、出てもわからないかもしれないけどね)。
コン・リーが一人二役を演じていたなんて後で知った。

次回は「キル・ビル」をご報告します。