「ブルー・エンカウンター」

19/Nov./2003

  

久々の香港映画、「ブルー・エンカウンター」(原題:衛斯理之藍血人、2002年香港)を観ました。アンディ・ラウ主演作。場所は動物園前シネ・フェスタ、レイトショーで上映。

原作は人気のSF小説で、この主人公ウェズリー(衛斯理)を描いた小説はシリーズ化されているようです。映画化も何本かされているらしい(ジェット・リー&金城武「冒険王」もそのひとつ)。
舞台が最初サンフランシスコで、国連に務める地球外生物分析局局員ウェズリー(アンディ・ラウ)が主人公。
地球外生物分析局とはなんぞや? どうやら宇宙から密かにやってくる宇宙人を取り締まる仕事らしい。そのウェズリーが宇宙からはるばるやって来た異性人の女性(ロザムンド・クワン)に会う。他にもFBI捜査官にスー・チーやロイ・チョンなんかも登場します。

しかしアメリカのハリウッド大作ならお手のものの題材だけど、香港映画としてキャストが皆中国人というのもなんだか妙だね。同じ題材でも香港映画なら香港映画らしく、もっとハリウッドとは違う別の観せ方をしてくれればよかったのになぁ。CGにしても確かに作りこまれているとはいえ、いまさら珍しくも無い映像だしなぁ。
なんかの雰囲気が昨年観た「拳神/KENSHIN」似ていると思ったら同じ監督だった、どうりでなぁ。けどこの映像スタッフは大ヒットした香港映画「インファナル・アフェア」でも活躍しているらしい、意外と侮れない。

何故宇宙人が皆わざわざ中国人に化けるのか?
考えてみればよくわからないが、言われてみればアメリカ人の化けるというのもご都合主義だろう。そんなことも関係無しにお話はどんどん進んで、地球へやって来た悪い宇宙人を討ち果たして終わり。
中盤この上眠たい展開だったし、出番の意味無いスー・チーの存在にしてもしかり、いっちゃいけないけどどうもテキトーに撮られたような散漫な印象を受けてしまう。出演者は皆、この映画がどんな話なのか知らないまま自分の役を演じていたんじゃないだろうか、なんかそんなような気がします。
香港映画好きでもないと観る事も無いような作品。もうちょっと作り込んでほしかったよなぁ。

次回は「サハラに舞う羽根」をご報告します。