「呪怨2」

17/Nov./2003

  

今回はテアトル梅田で観ました「呪怨2」。
今年の始めに同じくここテアトルでも観ました「呪怨」の続編。「呪怨」は昨年の末から3ヶ月以上に渡ってロングラン上映していたヒット作だった。
今年に早々と続編が制作・上映されているわけですが、ここテアトルでの上映も一カ月もほどでもう上映最終週となっていた。周りの噂もそう聞かないし、どうも続編はそれほどヒットしなかったようだ。まぁ、梅田ではブルク7でも上映しているし、観客が別れたのだろうか。

しかし、実際に来て観て、そんなにヒットしていない理由がわかった。
前作は始めて観る衝撃に(ビデオでは何本か出てますが)、結構驚かされたんだけど、どうも今回はパッとしない。というより前と同じなんだナァ。

前作と同じ要領でオムニバス形式。呪われた家を中心に呪怨の怨念がさまざまな人物に振りかかるというもんだけど、やってることは前と同じこと。
どうもひねりが無い。敏雄くんの衝撃も前作はけっこう驚かされたけど、今作も急に出てくるの所はたしかに驚かされるが、相変わらずストーリに大して関与しない彼の存在は「またこいつか」と思ってしまう。
最後のオチに続編らしい新しいところはもってきているが、今ひとつ根拠が無い。理由を求める話でも無いけど、これじゃあいくらでも続編が作れてしまうよ。

恐怖感を味わったのはコピー機が勝手に動くシーンくらいかな。
あと実は、一番驚いたのが、ずっとスクリーンを観ているのに突然視界の横に人影が動いた時。これには「吃驚した!」。劇場スタッフの人でした(上映中にいったい何やってたんだろう?)。

ハリウッドリメイク版の制作が決定しているということだけど、また同じこんな感じになってしまうのだろうか。まさかハリウッド的に謎を追い求めて怨念を退治する話じゃないだろうね。でもそれも観てしまうのかなぁ...。

次回は「座頭市」をご報告します。