「キッド」

02/Aug./2003

  

さて今回は梅田OS劇場CAPにて特集上映されるチャップリン映画祭。
約一カ月に渡って毎週2本ずつ、全部で12本のチャップリン作品が上映される。
誰しもが知っているチャーリー・チャップリンの映画。僕も子供の頃にテレビでさんざん観ていたような記憶がある。でも今となってはそれはほんのかすな記憶に過ぎない。ボクの頭の片隅に残る記憶の引き出しから思い出すシーンを開けてみても、それがどの作品どんなお話しだったのか、まるで憶えていない。
今回は改めて観るチャンスだし、映画館の大きいスクリーンでの観賞も当然始めて。これは是非とも観ないわけには行かない。鼻息を荒くして劇場へ向かいました。

劇場へ着いてみると、いつもは人の少ないOS劇場。でも、この日はチャップリン映画祭の初日だからかなかなかの人だかり。まぁ、満席では無いけれど、やっぱり大勢観に来てるんだ。相変わらず人が多いのは嫌いなんだけど...。でも、いつもと違ってこの客さんの数がなんだか嬉しい。

さて、この映画祭の最初の作品は「キッド」。1921年の作品。捨てられた赤ん坊を拾った街の浮浪者(チャップリン)がその子供を育てる、ちょっぴり感動のお話しですね。
期待を込めていよいよ上映が始まる。

おぉ!なんて懐かしい!
そのモノクロの映像、その音楽、その台詞、そのカット。
改めて観て、子供の時に観た記憶が鮮明に蘇る!
そしてチャーリー・チャップリン。
おぉ! 彼は意外と小さい人だったんだなぁ。子供の頃は全然気付かなかった。
その顔、その仕草。どれもが本当に懐かしい。
そのダブダブのズボン、やっぱり変だ、これも昔は気付かなかったナ。
忘れていたシーンなんかも...。あぁ、あったなぁこういうシーン。
こんな話だったのか...。あぁ、なるほど。初めて理解出来た。

いやぁ、ホントに来て良かった。

この「キッド」、感動する話しらしいけど、実際はそうでもなかったかな。
やっぱり、それは80年も前のの映画だからだろうか?
でも、ストーリーはとしっかりしてるし、まるで色褪せていない。十分楽しめます。

チャップリン映画祭はまだまだ続きます、続いて「モダン・タイムス」をご報告します。