「魔界転生」

23/May/2003

  

さて、またやってきた天六ユウラク座で観ましたのは、窪塚洋介主演で話題の今年の邦画「魔界転生」。81年に公開された故・深作欣二監督「魔界転生」のリメイク、原作は山田風太郎の小説となります。
残念ながら僕は原作も深作欣二版も知らないので比較はできないところですが、復活した天草四郎と柳生十兵衛が決闘するというお話だということで、興味津々とやってきた次第です。

どうやら島原の乱で死んだ天草四郎が何故か復活して、幕府に陰謀を企むというものらしい。魔界転生とは復活した天草四郎が使う術で、死んだ人間が蘇るというもの。さらに生前より強くなっているというオマケ付き。
この術に次々と十兵衛の前に立ちはだかる剣豪たち、荒木又右衛門、宝蔵院胤舜、宮本武蔵などなど、歴史好きならヨダレが出るほどのキャストだ(私的にはもっといろんな剣豪を出して欲しかったな)。
天草四郎がその魔界転生の術を使って、徳川幕府への復讐と再び起こる戦乱の世を望んだようだけど、そこで何をしたいのかはよくわからんかった。
この天草四郎を窪塚洋介が主演。別に窪塚洋介で無くともよかったような気もしますが、話題にはなりましたね。柳生十兵衛を演じているのは佐藤浩一。
僕があまり邦画を観ないのでどうだかわかりませんが、今回の役はそれほど人間性を表現するというより、どちらかというと動作が主流ですかね。あと天草四郎に寄り従う妖艶な女性を演じる麻生久美子という人がべっぴんやった。

んでお話はどうなのかというと、実際どうでもいい話。悪い奴が出てきて、それを江戸城まで追いかけて、討ち果たしたというだけ。観どころは、やっぱり窪塚洋介でしょうか(僕は麻生久美子)。出演キャストか時代劇に興味ないとオススメはできませんかね。以上本日オワリです。

天六では今後「ダブル・ビジョン」や「二重スパイ」と公開されるので楽しみです。
次回は「愛してる、愛してない...」をご紹介します。