「恋戦。OKINAWA Rendez-vous」

22/May/2003

  

梅田ガーデンシネマで上映されるレスリー・チャン追悼上映、最後の作品は「恋戦。OKINAWA Rendez-vous」(原題:恋戦沖縄)2000年の映画。
主演にレスリー・チャン、フェイ・ウォン、レオン・カーファイの3人。
タイトルのとおり、沖縄を舞台にしたフェイ・ウォンを巡る二人の男とのラヴロマンスというところなんだけど、これがどうも...。

レスリーはなんと世界を股にかけた怪盗。今回盗んだブツの取引相手は日本のヤクザ加藤雅也(友情出演ながらけっこう登場します)、その取引場所が沖縄。フェイ・ウォンはその加藤の愛人だったが、ブツの報酬に支払うはずの200万ドルを持ち逃げした!
一方のレオン・カーファイは警察官で、恋人とヴァカンスに沖縄へやってきた。そこで出会ったのが、フェイ・ウォン。男達は皆フェイ・ウォンを巡って、奇妙な関係が始まるのだ。
というお話、他にもレスリーの相棒でヴィンセント・コクなんかがいたり、男女8人のいろんな関係が繰り広げられる。なんだけどしかしこの映画、フェイ・ウォンの魅力がさっぱりわからないのだ。容姿はともかく、何故ああにしてもレオン・カーフェイとレスリー・チャンが思い入れるのかがよくわからない(加藤雅也もそうだと言えよう)。僕ならどう考えたってレオン・カーフェイの恋人役ジジ・ライの方がよっぽど可愛いぞ!
フェイ・ウォンはいったい何をしたいのか?(というより何もしてない)そんなフェイにレオンもレスリーもいれこんでいるからか、レスリーもレオンもこれまたいったい何をしたいのかわからない。物語は目的もないままダラダラと会話だけが続いてしまうのだ。

一転して最後のドタバタはなかなか笑わせてくれましたけどね。でもそれまではたいした盛り上がりも無く、淡々とお話が進む。いっこも冴えないレスリー・チャン、だけどいくつかある彼が日本語を話すシーンは笑ってしまいます。

レスリー・チャン追悼上映は動物園前シネフェスタでも行われます。