「君さえいれば/金枝玉葉」

21/May/2003

  

さて梅田ガーデンシネマで観るレスリー・チャン追悼上映の第三弾は「君さえいれば/金枝玉葉」94年の香港映画です。
主演はレスリー・チャン、ヒロインにアニタ・ユンの愛情喜劇。でもこの映画の主人公はもっぱらアニタ・ユンかな。
レスリーの役どころは敏腕プロデューサー。そのレスリーが開いた男性アイドルのオーディションに、女性でありながら男に変装して受けたのがアニタ・ユン。これがまた見事に(?)合格してしまう。

お話しはこの男装したアニタ・ユンを取り巻くさまざまな登場実物との珍騒動が実に面白い。
大人気の女性歌手役カリーナ・ラウはレスリーの恋人。エリック・ツァンはなんとゲイの役。ジョーダン・チャンは何故かアニタ・ユンと同棲しているという幼馴染の役(おそらく劇中で触れる必要もなかったのだろうか、ジョーダンはやっぱりゲイ役だと思う)。
そして男だと知りながらも、そんなアニタ・ユンにだんだん惹かれていって、いつしか好きになってしまうというレスリー・チャン。そんな自分はゲイなのか? と多いに悩み、葛藤する。

ストーリは香港映画らしく強引に進められていきますが、そんな中でアニタ・ユンが好演。ひさびさに声だして笑ったなかなかの快作でした。
アニタ・ユンって最初登場した時はそんなに可愛くみえなかったのに、男装してからパッと変わりましたね。最後はまた女に戻ったけど、あんま変わらなかったかな。
レスリーはコメディだとやっぱりこういう振り回される役がいいね。あとエリック・ツァンやジョーダン・チャンがかなりいい味だしてます。

この映画はまた「ボクらはいつも恋してる!金枝玉葉2」という続編があって、本作のキャストがそのまま続演しています。2では同居を始めたレスリーとアニタ・ユンの下の階に、今度は往年の大スターという役でアニタ・ムイが登場し、またひと悶着あるというお話し。
また面白そうですね、機会があったら観てください。

次回は「恋戦。OKINAWA Rendez-vous」をご紹介します。