「ミッシング・ガン」

15/May/2003

  

またまた動物園前シネフェスタにやってきて観ましたのは「ミッシング・ガン」(2001中国・アメリカ原題:尋槍!)。チアン・ウェン主演の映画です。
この映画はシネ・フェスタで映画を観ているとき、盛んに予告編が流れていました。一番興味を惹いたのは「銃を持つことが禁じられている国で一番危険なのは、銃を持つことよりも、銃を無くす事」というフレーズ。

警察官であるチアン・ウェンがある朝目が覚めた時、自分の携帯していた銃が無くなっていた! というのが物語りの始まりだ。何やらサスペンスチックなストーリーの展開。「これは今までに無い中国映画だ!」と期待大であります。

中国貴州省、山奥の小村が舞台。
朝、目が覚めた時、拳銃が無い事に気づいたチアン・ウェンは多いに焦った。家中を探しまわったが見付からない、幼い息子をも疑ったがどうやら違うようだ。いったいどこで無くしてしまったのか? すっかり記憶が無いのだ。警察官でありながらこの失態は誰にも言えない。
家族、親族、友人、そしてかつての恋人...。知っている人間たちに聞いてまわるが、何を探しているのか本当の事は打ち明けられない。そうしてチアン・ウェンの苦悩の拳銃探しが始まるのだ。

チアン・ウェンはもうお馴染みの人。いまや21世紀に影 響を与え得る100人の中国青年の1人にもあげられるらしい。かつての恋人役ニン・チンは、96年の香港映画「上海グランド」で有名。実際にもかつてチアン・ウェンのの恋人だっという。

この映画、最後の最後まで犯人がわからない。友人、かつての恋人、それに嫉妬する妻、などなど登場する人物がどれもあやしい。いったい犯人は誰なのか?
チアン・ウェンの拳銃探しとともに、出会う人々とのドラマもよくできている。でも最後に登場した真犯人は、「あれ?誰だっけ」と実はすっかり忘れてしまってたりする。ご覧になるときは1人1人しっかり顔を憶えておいた方がいいですよ。

しかし結論としてはちょっと予告編を観ていた時感じていたほどの、大きな期待には応えてくれなかったかな。予告編がよくできていただけに、僕の方が期待し過ぎたのだと思う。映画としてはうまくまとまっているし、観ても損のないお話でしょう。

次回は大ヒットの韓国ホラー映画「ボイス」をご紹介します。