「ブラッディ・マロリー」

08/May/2003

  

さて今回はまた天六ユウラク座にて観ました「ブラッディ・マロリー」という2002年のフランス映画。何の映画かも全然知らんのに観に来た次第ですが、最初は天六映画館ヨコをふと歩いている時に目に入ったポスターがきっかけ。どうやらフランス映画らしい。主人公らしいヒロイン(というか彼女しか写真に写ってない)が銃を持っていることから、イキのいいアクション映画だろうか、という期待を込めてやって来ました。

映画が始まったようだ。
暗闇の中、何やら花嫁がウェディングドレスの格好のまま必死の形相で走っている。その後を早足に追うスーツ姿の男、その目は異様な程赤く光輝いている。そして花嫁と思われる女性の声でナレーションが入る。
「私がそれの存在を知ったのは初めての婚礼の時だった...」とかなんとか。
どうやら結婚式の時、始めて男が吸血鬼だった事を知ったということのようだ。それで必死に逃げる花嫁、なるほど。
と突然、逃げていたはずの花嫁が男の後ろに現れた!
そして恐怖の叫びとともに、花嫁は手にしていた斧を振りかざした!

フームわかりやすい。
こうして彼女、マロリーは怪物や悪霊を専門に退治するという政府の特殊部隊の要員になったとのことだ。他のメンバーには、オカマのボディコンや、テレパシーで会話する少女などわけのわからんのがそろっている。
そして登場するモンスターたち。
うーんなんだか日本の特撮ヒーローを観ているような感じだ。
ヒロインのマロリーも、仮面ライダーの風車ベルトのようなものを着けているし、他にもいろいろ道具を身につけているようで(あまり使われなかったけどね)ホントにそんなノリ。
悪の組織まででてきて、おまけに幹部クラスのモンスターがアジトで会話してたり。ホンマにもう、コテコテのアクション映画。
そうか、これはそういう映画だったのか。
そう思えると、何も考えなくて楽しめる作品ではある。

もう仲間も敵も皆てんやわんやの戦い。ヴァチカンの教皇のボディガードが、武装した聖人なんてこれまた面白いなぁ。中でもこの映画のちょっと良かったところは、最初のエピソードの結婚相手。この時ヒロインに殺された吸血鬼の婚約者は、なんと幽霊となって今でも彼女に呼び出されたり、勝手に出て来たりして彼女を助けるのだ。なかなか面白い設定だね。

出演者は皆知らない人ばかりでしたが、軽い気持ちで観ると楽しめる作品だと思います(わざわざ映画館で観る映画でもないけどね)。

次回は「ハッピー・フューネラル」をご紹介します。