「MOON CHILD」

07/May/2003

  

いつの間にかもう5月ですね。だからって、どうだと言うことはないんですけど。そんな中、連休に観に行ったのが今年の邦画「MOON CHILD」。場所は千日前弥生座です。

千日前に来るのは久しぶり。普段ならあまりお客さんがいないこの弥生座。でも、さすがに連休日いうこともあってか、珍しく人がちらほら。30人もいないでしょうが、それでもここでは入っている方だと思います。
これもやはり今回の映画「MOON CHILD」の主演、HYDEとGacktの人気でしょうか。僕みたいなワン・リーホンとゼニー・クォックを観に来た人はいないんだろうな。それはともかく、この映画、キャストの名前だけでもの凄いメンバーなのだ。
音楽にうとい僕でも名前を知っているL'Arc〜en〜CielのHYDEやGackt。それにワン・リーホン、ゼニー・クォック、山本太郎、寺島進、千原兄弟、石橋凌、豊川悦司、鈴木杏など、有名アーティストや主演クラスの俳優の揃いぶみだ。

いったいこれだけ集めてどんなお話なのかと言うと、舞台は近未来。
どうやらこの時代、日本経済は崩壊していて、大衆の日本人の多くはアジアに移民していたという設定。そしてマレッパという架空の街が舞台。北京語、広東語、韓国語、日本語がそこら中で飛び交っているような街、おそらくモデルは台湾かと思われる。
Gacktと山本太郎、そしてGacktの兄・寺島進。この3人は子供の頃から盗みで生計を経てている孤児。そんな子供時代に出会った男がHYDE、彼はなんと吸血鬼だったのだ...。

吸血鬼だから死なない。永遠の命だが、生き続けることに苦悩し、悩むというのはよくあるお話。しかしこの映画の主人公はやっぱりGacktで、彼の生きざまを描いたハードボイルド映画だろう。

やがてワン・リーホンが登場し、HYDE、Gacktの3人で組んで銃撃戦を繰り広げるところは映画の見せ場のひとつ。その後、山本太郎とゼニー・クォック(ワンの妹で口が利けない設定なので台詞が無い!残念だ!)も加わって、5人で青春映画のように愉快な日々を過すというシーンはなかなか微笑ましい。

しかしそれが過ぎた辺りで、物語は急速に萎えていく。妙にシリアス路線に走って、ちっとも面白くないのだ。これだけのキャストを集めていながら、やっぱりHYDEとGacktの映画で、ファンには嬉しいところでしょいうが、僕にはさっぱり。
私的にはもっとコテコテのアクションとして観たかったな。ワン・リーホンなんかは、バンバンカンフーを披露してくれてもよかったと思う。ちなみに豊川悦司や鈴木杏はチョイ役ですよ。

別に感動するほどでもないのですが、悲しい場面でゼニー・クォックの顔がアップで出てきた時に思わず涙ぐんでしまいました。うーんやっぱりゼニーはいいなぁ。

というそんな感想でした。 次回は「母と娘」を観てきました。