「ガン&トークス」

06/May/2003

  

梅田ガーデンシネマで観てきましたのは「ガン&トークス」2001韓国。
そういえばひさしぶりの韓国映画です。この映画の主人公たちは“殺し屋”。 依頼者からの要望を受け、狙ったターゲットをスマートに、そして確実に抹殺する、プロフェッショナル暗殺集団というわけだ。

一見“殺し屋稼業”というと、ハードボイルドのシリアスなイメージを持つ。ところがこの映画は、二枚目の若手俳優が揃ったにもかかわらず、実はコミカルなストーリーなのだ。
チームのメンバーは4人。冷静なリーダーのサンヨン(シン・ヒョンジュン)、狙撃の達人ジェヨン(チョン・ジェヨン)、爆破担当のジョンウ(シン・ハギュン)。コンピュータ担当のハヨン(ウォン・ビン)はサンヨンの弟。とまあお話はそんな殺し屋4人の活躍なのだが、どこか皆、ちょっと抜けた感じのキャラなのだ。
何故か皆、毎朝流れるテレビのニュースキャスターの女性にデレデレしてしまう。やけに情にもろく、また時には涙を流し、やっぱり単純、などなど実に表情豊かで人間臭い殺し屋たち。
特にシン・ヒョンジュンは、これまでの映画とは全く違った演技を見せかなり面白い。高速の料金所でお釣りを渡すときのトボケた顔、これはいいなぁ。

シン・ヒョンジュンは「銀杏のベッド」「アウトライブ 飛天舞」などに出演していますね。
チョン・ジェヨンは僕は知りませんでしたが、なんだか豊川悦治に似てる。 シン・ハギュンは「JSA」で有名ですね。
そして日本でも放映された韓国ドラマ「秋の童話」や日韓合作「フレンズ」で名を馳せたウォン・ビン。映画初出演。この人なんか木村拓哉に似ているような気もする。

あといきなり押しかけ殺しを依頼する女子高生。どこかで観たことあるなぁと思っていたら、そうそうやっぱり「火山高」の剣道部副主将役だったのか。あの時は変な髪型だったから気付かなかった。そんなに可愛いとは思えないのに不思議な魅力を感じてしまいますね。英語も流暢に話すし、なかなかの演技派の女優なのでしょうか。

最後は、あれだけオペラの劇場で大々的に盛り上げておいて、殺しの手段が割とあっさりしていたのは肩透かしだったかな。その後もまだストーリーがしばらく続いて、ちょっと疲れがでてきたりしましたが、最後のオチはなかなか良かった。
そこいらで上映しているわけのわからん拡大系映画よりはるかに面白いと思うのに、ちょっとマイナーに宣伝・上映されているのは正直残念ですね(でも人が多いのは嫌なのですが...) 。
是非、多くの人観てもらいたいと思った楽しめる作品だと思います。

次回は「MOON CHILD」をご紹介します。