「スパイチーム」

29/Mar./2003

  

久々に仕事が早く終わって「今日こそは映画を観て帰れるぞ!」と向った先は新今宮にある、動物園前シネフェスタ。
でも、上映まで時間があるので、最初に向かったのは天五の商店街。天五商店街の交差点、一松食品センター内にある立ち飲み処“みずがめ座”は僕の行きつけの店。ここは関西では珍しい“みそおでん”なるシロモノ(味噌で煮込んだおでん)を出す店なのです。しかし何故かこの日はまだ店は開いていない。開店時間は夕方6:00からのはずなのになぁ。まだ開いていないとは気まぐれな店だ。しかたがないので、マクドに寄ってから動物園前へ向いました。

さて、シネフェスタにてようやく観て参りましたのが「スパイチーム」2000年の香港映画、原題は「神偸次世代」。
主演は香港四天王の一人、レオン・ライ。
その他にスー・チーやサム・リーと、僕でも知っている馴染みのキャストだけにそれなりに期待できそう? でも、シネフェスタで上映される香港映画だけになぁ...。
ちなみにこの映画の原題「神偸次世代」ですから、97年の香港映画「ダウンタウンシャドー(原題:「神偸謀影」)」と繋がりがあるように思えますが、監督も異なるのでどうでしょう。

この映画、ジャンルとしてはスパイ・アクションもの。
主人公のマック(レオン・ライ)とその仲間、バード(ジョーダン・チャン)、サム(サム・リー)とミシェール(ミシェール・サラーム)サムとミシェールは名前そのまんまやないか!。
この4人のチームは、クライアントからの依頼を受け、銀行の貸金庫から個人資産や巨大企業の極秘情報を盗んだりと、完全無欠のスパイチームという設定。

今回の依頼は、ある製薬会社が開発した新薬。
マックたちはさっそくその製薬会社に潜入し、新薬とそのデータを入手しようとした。マックはそこで謎の女ジェーン(スー・チー)に出会う。そしてさらに、彼らが盗もうとした新薬が偽物だったことを知る。やがてマックはこの依頼の裏に隠された陰謀を知ることになる...。

という具合にお話しは進んでいくのですが、この映画、とにかくストーリーの展開が強引。ドラマ部分はかなりおざなりで、人間関係もそれぞれどういう繋がりなのかよくわからず、また説明も無い。かなりいいいかげんな作り。
スパイアクションらしく、いろんな仕掛や道具で難関を突破するというころは面白い。当然「そんなのあるかぁ?」とツッコミをいれたくなるような非現実的なところもたくさんですが、そんなのを気にしてたらこの手の香港映画は観てられないですしね。
それだけに、変にドラマをもってこなくてもよかったのに、妙に意味深なシーンがあるのです。主人公のマックにひきずる過去があり、それがこの映画の筋になっているのですが、これがなかなか埒があかずお話しが進展しない。なんだか中途半端な気持ちにさせられてしまいますね。それにスー・チーもこれまた結局存在感が無い、パッとしない役どころ。これもまた残念。アクション面は良かったから普通にスパイアクションをやってくれればよかったのかもしれません。

ちなみに「ダウンタウンシャドー」(僕は未見ですが)でも主人公達はスパイチーム。リーダーは金城武、その相棒に本作と同じくジョーダン・チャンが出演してました。

映画が終わって、再び天五へ戻ってきたらよかった、ようやく開いてました“みずがめ座”。いつものようにビールとおでんを食べてました(僕の晩ご飯は週2、3日はここで済まします)。みそおでんどんぶりがなかなか美味しいですよ。機会があったら是非一度ご賞味ください。

次回は「戦場のピアニスト」をご紹介します。