「猟奇的な彼女」

03/Mar./2003

  

今回は再び「猟奇的な彼女」を観て来ました。
場所は梅田はロフト地下1Fのテアトル梅田。なんと今回は主演女優のチョン・ジヒョンと監督・脚本のクァク・ジェヨンの二人による舞台挨拶があったのです。
11:40からの上映にもかからわず、整理券を受け取るために早朝8時頃から並びに行きました(いやぁー寒かった、おかげで風邪を引いてだいぶへこたれてました。報告遅くなって申し訳ありません)。杭州先生はもっと早くから並んでましたけどね。

舞台挨拶って、実は初めてなのです。並んでいてもいつもとはなんだか違う雰囲気に、なんかちょっと緊張してしまいますね。
さて、最初に映画の上映。二回目なので粗筋は知っている。観た映画をもう一度観なおすというのは、最初は気付かなかったところに目が行くということが多いにありますね。この「猟奇的な彼女」だと、五つ子の5人兄弟。
地下鉄で“彼女”がキョヌを呼び出すシーン。以前観た時はこのシーンで“彼女”の後ろに立つ、駅の係員のおっちゃんは、どこかで観たなぁ? と思ってい、たらそうそうこの人は「火山高」で教員のひとりだった、なんて思っていたのに。二度目のこの日は、なんと同じ人が映画の冒頭そうそう出てくるのに気づいてオドロいた。よく観ると、そうか五つ子だったのか! その後、気にしながらみていると、三人までは確認できたんだけど...、後はどこにいたんだろう? 女子大の入り口の警備員もそうだったのかな? この人は終始後ろ姿だったけど...。

二回目だと、笑いの部分では展開がわかっているだけに、声を出して笑うということは少なかった(あ、ここは面白いところだ、と知っているシーンで、予想通り笑った周囲につられる程度)。
しかし、感動する場面では、一度目では泣かなかったシーンにも涙を誘われてしまった。これは後半が早い展開で進むからかな? 筋を追うのではなく落ち着いて観るとどれも泣けるシーンだ。

この日映画を観た後に知りましたが“延長戦”は映画のために付けられたストーリで、原作の小説では木の下に手紙を埋めるところで終わっているという。
それに、原作者のキョヌ(仮名)は2000年に他の女性と結婚しているとのことだ。“猟奇的な彼女”は今なお、どこかにいることでしょう...。

さて、本日のメイン、舞台挨拶。
まず拍手とともに監督の登場、そしてその後に大きな拍手とともにチョン・ジヒョンの登場です!
いやぁびっくり! チョン・ジヒョン、スクリーンで観るのと違って、なんとスマートなことか、おまけに顔もちっちゃい、でも背はスラッと高く、ホンマに美人やねぇ。
表情は終始おんなじ笑顔(そりゃそうか)。映画で観せてくれるいろんな表情の方が可愛いので、そんな表情を生で観られなかったのは残念です。
話の内容は他愛のないものだったので、どうでもよかったんだけどね。
あと僕個人的には、舞台挨拶というのが始めてだっただけに、どうも仕事柄か、監督や女優よりも、劇場のテアトルさんや配給のアミューズさんの人達がどうゆう動きをしているのかが気になって、そっちばかりに視線が行ってしまいました。ちょっとは気を抜かなアカンなぁ、でも気抜けないしねぇ...。

でもチョン・ジヒョンはホントによかった、と言う訳でなかなか充実した一日の始まりでした。
この日は、この後ガーデンシネマへ向かいました。
次回は「わすれな歌」をご紹介します。