「猟奇的な彼女」

25/Jan./2003

  

今回は試写会へやってきました。
場所は京都は美松劇場、「猟奇的な彼女」2001年韓国です。
前評判から「これは面白い!」と誰しもがおっしゃるもんですから、僕も期待大。幸運にもさる方から試写会に誘われて、仕事を昼から休んでまで意気込んでやって来た次第です。美松劇場も観客の入りはそう多くないようなので、夜の回は貸し劇場にされているようですね。

この映画の原作は韓国でベストセラーになった小説ですが、その小説というのはインターネットで投稿掲載されていたある大学生の実話による恋愛エピソードとか。

大学生のキョヌが地下鉄で出会った、ひとりの女の子。そのあまりの可愛さとは裏腹に、性格は過激で狂暴。突然街中で知らない人に説教しだすほど正義感が強い。その突拍子な発言と行動にいつも男は振り回され、おまけに殴られる。しかしそんな彼女が時折みせる、寂しそうな表情、そのわけは...。

ひさびさに大笑いした、それでいて最後にホロリと泣いたこれは面白い作品だ。男を殴ったりもする、狂暴で型破りな“彼女”。しかしその可愛さと寂しさに、誰しもが惹かれてしまうのも当然だ。
そして気の弱い男ながらも、優しさあふれる男。そんな彼の気持ちもわかる、その溢れる優しさ。顔は三枚目なのに、カッコ良くみえてしまうのだ。

前半は彼女との出会いと付き合い。そのやりとりがどれも面白く、特に地下鉄でのエピソードは大爆笑してしまいました。
後半は割とシリアスになっていくんですが、そのエピソードがどれをとってもラストシーンにふさわしいようなお話。

原作と映画では結末が異なるようですが、原作が気になりますね。そりゃぁ実話から脚色されてきているとは思いますが、映画はハッピーエンドに終わって良かったです。これがインターネットに掲載されていた実話をもとにしたお話だということを、知らない方が映画は楽しめるかと思います(もう遅いね)。

ひさびさに楽しめました、いい映画です。
是非皆さんも劇場でご覧ください。