「至福のとき」

06/Feb./2003

  

やっと観てきました映画は「至福のとき」、2002年中国。梅田ガーデンシネマで上映しております。
事前に聞いていた批評ではイマイチとの噂でしたが、果たしてその真相はどうなのか? 18:40からの最終回、観客は20人くらいとこれでもなかなか入っていると思います。

「あの子を探して」「初恋のきた道」と続くチャン・イーモウ監督の“しあわせ三部作”の最終章という前ぶれ。主演を演じるドン・ジエは、中国五万人の応募者の中から選ばれた女性、大連出身だそうです。

さて、この映画、お話しは大連を舞台に、結婚できない失業中の中年男チャオ(チャオ・ベンシャン)が、今度の見合い相手に自分は旅館の社長だと嘘をついてしまうところから始まる。すると見合いの相手はそれならと、前夫の連れ子である盲目の少女ウー(ドン・ジエ)を旅館で雇って欲しいとチャオに頼んできたのだ。どうしても結婚したいチャオは、結局同じ失業中の仲間を巻きこんで、閉鎖中の工場に偽の按摩室を作ってウーをそこで働かせることにしたのだが...。というお話なんですけど、まぁ僕にとってはお話うんぬんより、とにかくドン・ジエに注目したい作品。

これまた「中国素晴らしい!」と感心したくなる美人で、そっちばかり目が行ってました。盲目の少女ウーを演じる彼女、その姿はとにかくか細く貧相で、目に輝きが無い。この演技は盲目の少女ウー役になりきったなかなかの演技(この作品の為にダイエットしてより貧相さを出したとか、今はいろんな役をこなせるようにと少し体重をもどしたらしいですが、僕はこの映画の方がいいなぁ)。「活きる」のコン・リーや、「初恋のきた道」のチャン・ツィイーに続く新しいヒロインの誕生、これは今後も目が離せませんね。

前評判ではイマイチとのことでしたが、それほどひどいわけではなかったですね。ちょっと非現実的(これは意図的らしいですが)だったり、腑に落ちない終わり方で今ひとつ物足りなかったりしますが、中には笑えるシーンも、泣かせるシーンもあって僕なりには楽しめました。
とにかくドン・ジエに注目です(次回作は「恋人」というラヴストーリに出演、「山の郵便配達」のリュウ・イエとの共演だそうです)。

ここガーデンシネマでは「刑務所の中」という映画も面白そうです。
ではまた次回サイナラ