「AIKI」 |
20/Jan./2003 |
ようやく観て参りました今回の映画、「AIKI」2002年日本。
この映画のキーワードとなるのは、“車椅子”と“合気”でしょう。
主人公を演じるのは加藤晴彦、最初この映画の予告編を観ていた時には、このキャストにはいささか懸念するものがあったんですが、まぁ実際観て見るとそう気にすることもない(というより主人公がそうたいそうな性格では無く、演技に深さがあまり必要無い、ただ上半身だけの動きで演技をしないといけないのでたいへんだ)。
ストーリは単純、ボクシングに情熱をかけていた芦原太一は、バイクの事故で下半身麻痺の身体となってしまった。
これまたこの芦原太一の性格が、粗野で自分勝手、おまけに喧嘩っ早いと僕なら絶対友達になれないような奴だから、映画を観ていて腹が立つ。 さてそんな彼もやがて合気柔術に出会い、やがて自分をとりもどしていく。いいお話ですよね、でも彼は相変わらず(僕は)友達になれない奴だし、一生懸命なところが今ひとつ観えてこない。この懸命さをもっと演出してほしかったかな、本気なのかどうかわからないし、やっぱり加藤晴彦だからかな。いやこれが今時の若い人達かもしれない、そういった意味では現実的だ。あんまり合気柔術ばかりにこだわってると違う映画になってくるしね。 合気道にしろ、合気柔術にしろ、ちょっと手を動かしただけで相手がポテッと倒れるもんだから、ホンマかいな?と誰しもが思うところでしょう(やってる人いましたらスミマセン)。やっぱりその辺のところはこの映画でも同じで、特に最後の試合は今ひとつ。せめて同じ柔術の試合にすればよかったのに(そんな試合やっぱりないのかな)。
とこんな風に映画は割と長い時間なんですが、それほど苦にするところも無く、時間が長いだけあってなかなか造りこまれてますね。
日活では今度「僕のスウィング」というフランス映画を観て見たいと思います。 |