「T.R.Y.」 |
16/Jan./2003 |
さて本日は天六はホクテンザにて「T.R.Y.」、2003年日本・中国・韓国の合作。
映画のお話し。
とまあこういう具合に、舞台は上海から日本へ移っていくわけですが、この映画、20世紀初頭といっても、時代背景が写し出されたシーンはそうなくてわかりづらいといえばわかりづらいんですよね(そう気にならないけどね)。しかしこの映画は役者がなかなか好演、なんだかんだいっても織田裕二はやっぱり役者としても優れているし、関役のシャオ・ピンや伊沢の友人で韓国人のパク役のソン・チャンミン(ジャッキー・チェンにみえてしまう...)、その他東中将役の渡辺謙など、役者の演技はなかなか存在感がある。 この映画の醍醐味は、やっぱり織田裕二演じる詐欺師伊沢修が東中将を騙すところ。けっこうこのトリックが安直というか無理があるんだけど、なかなか面白い。ただ映画では割とスピーディに描かれていて、展開が早くてわかりづらいところがある。後になってあぁ、なるほどと理解する節もあったり、また伊沢修を狙う日本の公安の警部の存在がほとんど意味なかったりと、けっこう端折られているような感じを受けるところがあります(原作を読んでないのでなんともいえませんが)。まぁ映画という1時間半の枠を考えればしかたないといえばしかたないか。最後の結末も現実味がわからんままに進んでしまって、やはりこれは当時の時代背景がつかみにくかったところによるかと思います。 織田裕二好きならもちろん、そうでない人にもそれなりに楽しめる映画ではあるでしょう(別にお薦めはしませんが...)。 1月はまだまだ面白い映画が続くようです。何を観るかは、またのお話で。 ではまたお会いしましょう...。 |