「シリーズ7〜ザ・バトルロワイアル」

08/Jan./2003

  

明けましておめでとうございます、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
年末年始はずっと家にいて、夕方起きては朝方寝るという生活を繰り広げていたもんですから全然映画を観ておらず、まったくこまったものです。

さて、今年始めて観ました映画は天六ユウラク座にて、「シリーズ7〜ザ・バトルロワイアル」、2000年アメリカの映画です。この日は21:30の回から劇場へ足を運んだのですが、観客はたったの4名おまけに明らかに今夜の宿を求め寝に来た客で、年始4日からの公開なのにこの入数は寂しいぞ。

映画の内容は、高視聴率を誇るテレビ番組“ザ・コンテンダーズ”。この番組は、無作為に選ばれた6人の人々が最後の1人となるまで殺しあう、ドキュメンタリー映像の番組。
彼らはごく一般の市民であり、番組の抽選によって強制的に選ばれ、それを拒否することはできない。
そして銃を与えられ、“コンテンダー(戦士)”となって他の5人を殺しおわるまで戦い続けるのだ。コンテンダーには1人につき各1人カメラマンがついて24時間彼らを撮影している。そしてその映像は、編集されてテレビで放映される、その番組の映画というわけ。

今回はそのシリーズ7(第7節)。
今回の戦士達は、まず過去2回のシリーズで計10人を殺害し、生き残ってきた勝ち抜きチャンピオン、妊娠8ヶ月の妊婦ドーン。臨月を迎えた今回のシリーズで見事生き残れば、彼女は晴れて自由の身になることができるのだ。そして他に今回新たに選ばれた人々は、リストラされ現在失業中、二人の子供の父親アンソニー。数々の修羅場をくぐってきた、ERで働く看護婦コニー。齢70を越えた一人暮らしの老人フランクリン。典型的なアメリカン家庭で育った女子高校生リンジー。そしてドーンの元恋人であり、今は末期ガンに犯され死期を待つ既婚のジェフリー。さあこの6人によって、今また新たな殺人サバイバルのシリーズが始まった...。

この映画は映像をドキュメンタリーに撮影されていて、尚且つ本人のその時の心境を語るナレーションや再現シーンまでも挿入されたりと編集を加えて、さながらホントの一つの番組として造り上げられている。
実際にアメリカではこんな番組があるのか?と最初は思ったが、冷静に考えたらあるわけないか。でもこの映画はそういったTVの視聴率を求めた“ヤラセ”の部分を、過激に描写して風刺しているわけだ。日本でもこういうドキュメンタリー番組ありますよね。でもどうなんでしょう、僕自身は別にそんな番組に影響されるわけでもないし、よく批評は問題視されてますがどっちかというと観る側の意識の問題なんじゃないですかね。子供に影響悪いとかよく言われますが、そんなこといってちゃあテレビでも漫画でもなんでもとりあげないといけませんよ(別に僕はどうってことないですが)。そんな寂しい日本にはなって欲しくないですね。

合わん人には合わないでしょうが、僕はなかなか楽しめました(ブレアウィッチもそうだけど、それほど感銘を受けたわけじゃないですがね)。天六で寝てしまわずに観たというのはこれまたひさしぶり、それだけ集中させられたということでしょう。

さて2003年もまたバンバン映画を観に行きたいと思います。
ここ天六では織田裕二主演の「T.R.Y」。他にはまだ観てないハリーポッターや「AIKI」、「火山高」。1月中旬からも「至福の時」なんかを観る予定です。

ではまた本年もヨロシクお願いします。