「プラットホーム」

02/Nov./2002

  

天六はホクテンザにて上映される<中国映画セレクション2002>。
東京では“中国映画の全貌”と称して、100本以上に渡る中国映画を3カ月に渡って上映するという企画がありましたが、関西ではやはりこの企画は行われないなぁ...と思ってました。しかしやってくれましたホクテンザさん。100本とはいかないものの、10/26〜11/15に渡って中国映画8本を、2本立てで4回に渡って連続上映されます。さらにその後、今度は<韓国映画セレクション2002>と称して80〜90年代の韓国映画14本を一挙に上映!素晴らしい!!

さて、本日はまず第1弾、10/27の日曜日に観に行きました「プラットホーム」です。日曜ともあって観客もまずまずの入り、いつもは人の全然いないホクテンザも30人は集っていたでしょうか。家族で観に来ているのも多かったですね。

2000年香港・フランス・日本合作の映画、原題は「站台」。

舞台となっているのは1979年中国は山西省の小さな町・汾陽(フェンヤン)。ミンリャン、ルイジュェン、チャンジュン、チョンピンの4人は幼なじみで、文工団(国の文化劇団)の劇団員だった。お話はこの4人を中心に、80年から90年の時代の流れを通して進んで行く。
台湾のラジオ放送から流れてくるテレサ・テンのヒット曲。建国35周年の放送、そして時代の流れとともに自由化の波が押し寄せ、劇団はダンサーを加えたロックバンドへと移行し、若者はジーンズを履き、髪を伸ばす。そして天安門事件の報道が流れる中、その劇団もついに解散の時を迎えることとなる...。

一言でいえば青春映画。別に感動を呼ぶわけでもなく、淡々と描かれている。それだけに151分という上映時間は長い(151分は劇場公開用で、実際は193分もあるとか!)。それにちょっと内容がわかりにくいしね(まぁそれが特徴なんですが)。

観おわって“疲れた”という映画です。中国という国を知るにはいい映画でしょうけどね。
汾陽という街は昔の城塞が残っており、その城壁に囲まれている。こんな街もあるんやなぁと少し関心。日本でもそんな情緒溢れる町並みを歩いてみたいものですね。

お次は「イチかバチか〜上海新事情」です。