「ピーピー兄弟」

15/Oct./2002

  

さて本日はテアトル梅田のレイトショーにて「ピーピー兄弟」、大阪を舞台にした2000年の邦画です。

この映画、テレビでは絶対観られないとのウリで宣伝されてます。何故テレビでは観ることができないのか、それはこの映画がテレビの放送コードにひっかかる放送禁止用語を連発するからです。「ピーピー兄弟」という題名もそこからきています。

主演は剣太郎セガール、ご存知の通りあのスティーブン・セガールの息子で、日本初デビューとなります。そしてぜんじろう、これもまた周知の通り亀岡龍太郎の弟子でコメディアンです、昔は漫才もやってたらしい。

映画のお話し。
モテない兄のイクオ(ぜんじろう)と、長身でハンサムの弟のタツオ(剣太郎セガール)。日本一の漫才師になる!とコンビを組んだ兄弟だっだが、今は両親(父・岸部一徳、母・田中裕子)が経営する葬儀屋でアルバイトをしながら、十三のストリップ劇場で客にあわせた下品なネタの漫才をしていた。当然ストリップの合間の繋ぎ役、拍手ではなく野次が飛んでくる毎日だった。

そんなある日、兄弟は「漫才をやめろ」と言う父とはげしく喧嘩した。そんなむしゃくしゃした折の翌日、弟のタツオは舞台で突然○○○と叫んだ。唖然とする観客、しかしその後、予想外に大爆笑が沸き起こる。

それを観ていたTVディレクター有沢(香川照之)が兄弟に近づいた。「テレビに出ないか?」
その日から、兄弟の運命はめまぐるしく渦巻いていく...。

他に出演者としてはイクオが恋心を抱く女性、文江役にみれいゆ(映画初出演)。テレビ局のプロデューサ役にキダ・タローなんかが出てます(これも映画初出演)。
漫才の内容からして、下品な下ネタ映画と思いきや割と兄弟愛を描いた作品です。またテレビ局という視聴率を求めたヤラセの批判なんかも含まれてますでしょうか。
ただちょっとくどいかな、兄弟がテレビ出演とともに一躍有名になってから、ふたたび挫折しますがここからが長い。
一応映画のオチにはなりますが長いしたいした話でもないので疲れます。

あと一番気になるのがやはり漫才でしょう。お世辞にも面白いとは思えない。下ネタだからというのもありますが、しょうもない話です。これが面白いだけで、この映画を観る価値があったかなと思うだけに残念ですね。

まあこんな映画があったな、というくらいの記憶だけでしょうか。 そんな1日でした。

お次は「宣戦布告」をご紹介します、ではまたサイナラ