「宣戦布告」

16/Oct./2002

  

釣りへ行ってきました。
今回は南港にて太刀魚めざして夜釣り。太刀魚は始めてなので、新しい竿と太刀魚釣りセットを買いました。夜釣りって暗いから、糸見えにくいんですよねぇ。それに太刀魚釣る仕掛けって、ルアー付けたりなんやかんやでややこしい。
おまけに夜は寒い寒い。
これまた長い竿を買ってしまったもんだから、腕が疲れて疲れて。なので結局はいつもの投げ釣りをしてしまいました。僕を含めてまわりの誰一人として一匹も釣れんかったけどね。

寒い中釣りをしてて、結局風邪をひいた。
そんな風邪で寝込む前日(釣りをした次の日)に観たのが「宣戦布告」。場所は難波の千日会館。釣りをした仲間と次の日に道頓堀をうろついていた時、ふと劇場が目に付き、時間も丁度だったので飛び込みで入りました。

千日会館は初めての劇場、小さいスクリーンに狭いホールと、あんまり客が入りそうもないような感じですが、休日ともあって会場は8割方親父達で埋まっていました。しかし座席はこれまた狭くてツライです。
それに本編が始まっているのにガサガサと音をたててものを食う奴がいる。もはや更正不可能な親父ならともかく、若造だったので後からケリ入れてやろうかと思いましたが、真後ろの席でなかったのであきらめました。

映画のお話し。
200X年、北陸・敦賀半島沖で国籍不明の潜水艦が座礁した。そしてその潜水艦から、戦闘服に身を包んだ乗組員の隊員10数名が、ロケットランチャーなどの重火器を装備したまま上陸したことが判明する。

この突然何の前触れもなく外敵が侵入してくるという未曾有の緊急事態に、首相官邸は緊張がみなぎり、戦慄が走った。

政府は警察の特殊部隊を投入するが手に負えず、ついには、民間人にも犠牲者が出始める。もはや自衛隊の出動しかない。しかし、我が国の特殊な憲法を理解する国は無い。自衛隊の出動、それは宣戦布告を意味するのだ...。

ちょっとスケールがオーバーだが現実味を帯びた話。映画撮影時は省庁再編前なので官庁の名前が以前のままだが、国籍不明の潜水艦が某国(劇中では北東人民共和国とされている)だったり、主人公となる内閣総理大臣、諸橋揆一郎(古谷一行)のモデルが現職の大臣だったりと、なにかと現在のイメージがあてはめられてていて、この国の危機管理体制や安全保障の問題を鋭く指摘した話だ。

映画の方は兎に角頭を使う。
次々と登場する内閣の幕僚や警視庁や自衛隊の部隊名など、もう誰が誰だかわけがわからなくなる。やっぱりこうゆうのはある程度政府の役職やその仕事を知っていた方が理解し易いでしょうか、僕はその辺がサッパリなので頭が混乱しました。

お話しとしてはなかなか考えさせられる作品ではある。僕も少しは政治にも関心持たなあかんなぁと、違う意味で考えさせられました。
ただ残念なのは、僕はほとんど寝てしまっていたということだ。やはり風邪をひいていたというのがまずかったのか、目が覚めるのはドンパチが繰り広げられる銃撃戦のシーン。他は大半、とりわけ官邸での論戦では熟睡モードに入っていました。

まあ寝てしまうとう意味ではたいした作品じゃなかったか、映画としてはそんなにドラマチックでもないし、まあ来て観て考えてというような感じです(というより寝ていた僕にはなんとも言えませんけどね)。

難波は映画館は多いですが、どこも同じ映画を上映してますね。単館系映画館が無いのも残念。でも始めてうろついた道頓堀はなかなかオモロイ。またフラリと寄ってみたいと思います。

それではまたヨロシク