「この素晴らしき世界」

09/Oct./2002

  

この日ひさびさに観た映画はOS劇場C・A・Pにて「この素晴らしき世界」。
2000年チェコの映画、チェコ国内で大ヒットし、その評判はヨーロッパ中に拡がり、アメリカでも好評を期したという前触れです。
実はOS劇場でもC・A・Pの方で映画を観るのは今回が始めて。この日は水曜だったので、女性サービスデーで観客は100人近く集っていました。

第二次世界大戦下、戦場から離れたこのチェコの小さな町も、今はまだナチスの支配化にあった。
ある日、子宝に恵まれない夫婦ヨゼフとマリエは、収容所から逃げてきたユダヤ人青年ダヴィトをかくまうことになる。
当時は、ユダヤ人を見かけただけでも、報告しなければナチスがやってくる。ましてやかくまっているとなると、夫婦ともども絞首刑は免れない。しかしヨゼフにとってダヴィドは、かつてお世話になった恩人の息子だったのである。

おりしもヨゼフ夫妻の家には、彼の知人であるホルストがよく出入りしていた。ホルストはチェコ人だが、ドイツ人女性と結婚し、現在ナチス信奉者としてその仕事に就いている。しかもホルストは、ヨゼフの妻マリエに横恋慕していたのだ...。

大戦当時実際にあるようなお話をテーマにした人間ドラマのお話。映画の始まり当初はあまり説明的な展開ではなく、人間関係を把握するまでにちょっととっつきにくいところがあります。しかしストーリが進展していくとともに、各人の個性が活かされてき、またコメディに演出されている部分は多いに笑えて、最後はきっちりと感動させてくれるなかなか良い作品。

僕も涙ぐんでしまいました、観ても損の無い、いい映画でしょう。
OS劇場もなかなかいい作品を上映しております。今回は予告編で「モンテ・クリスト伯」「王様の漢方」「マッスルヒート」と紹介されていましたが、どれもまた面白そうな作品です。つい3本とも、本編終わってから前売券を買ってしまいました。

またチェコの映画では間もなく「ダーク・ブルー」という映画が上映されます。この映画も第二次大戦時を舞台に、戦火の中での男と女の愛とロマンのお話。スタジオジブリが提供の協賛しているだけあって、ミニシアターでも割と話題になってます。

ではまた次回、サイナラ