「千年女優」

02/Oct./2002

  

この日はテアトル梅田にて「千年女優」を観ました。
夜21:15からのレイトショー上映、火曜のサービスディということもあって観客も30人程並んでいました。

この映画は日本制作のアニメ。「千と千尋の神隠し」と並び第5回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で大賞を受賞し、ハリウッドの映画スタジオ、ドリームワークス(「A.I.」や「シュレック」を配給している)による全世界配給も決定したという、なかなかの経歴です。

ざっとした映画のあらすじ。
かつて一世を風靡した大女優、 藤原千代子。30年前忽然と銀幕から姿を消した彼女は現在、人里離れた山荘でひっそりと暮らしていた。
そんな彼女の元に、映像制作会社の社長とカメラマンの2人が、女優、藤原千代子の足跡を辿るドキュメンタリーの制作として取材に訪れた。
この時、社長が持参した古びた小さな鍵が千代子に渡される。千代子にとって、無くしてしまった大切な思い出の鍵。
あたかも鍵が記憶の扉を開くように、千代子はその遙かな人生を語り始めた...。

正直このアニメは、あまり多くを語らず「観てもらえればわかる!」と言いたい感じだ。
実写では表現できない、アニメだからこそできる作品。アニメでもいろんないい作品はありますが、一般的に誰がみても楽しめる作品。
「千と千尋の神隠し」と並んで評されたのも、ドリームワークスが全世界に配給するというのもうなずける話だと納得できる。

上映時間は1時間半ほど、映画としては普通の長さ。
しかし不思議な事にこの映画は、通常いい作品を観た時には“短い”と感じるものですが、この映画は“長い”と感じました。しかしそれが苦痛になる訳でもなく、ずっと楽しめる不思議な魅力を感じます。

なかなかの秀作でした、これは是非ご覧になって頂きたいです。

さて10月に入りました、10月は面白そうな映画も盛りだくさん。
ここテアトルでは「ピーピー兄弟」、他には「サイン」「ジャスティス」「この素晴らしき世界」「ミーン・マシーン」「夜間飛行」「ダウン」「モンスーンウェディング」「マッスルヒート」などなど観る予定です。

それではまたサイナラ