「喜劇王」 |
24/Jul./2002 |
さて本日最後の上映はチャウ・シンチー主演の映画「喜劇王」。99年の香港映画です。 主人公の名はワン(チャウ・シンチー)、彼は売れない役者。例えエキストラ役であっても、2、3行の台詞であっても、演じる人物設定にもこだわりを持ち、役づくりをする。 (このどんな役でも性格付けをした役づくりをするという役者のモデルになっているのはン・マンタのように思えます。どこかで聞いた話、チャウ・シンチーとン・マンタの出会いは、ある日チャウ・シンチーが撮影所の廊下を歩いている時、台本を片手に一生懸命演技の練習をしているン・マンタに出会ったらしい。聞いてみたところ、彼の台詞はたったの2、3行だったとか。ン・マンタに演技に対する姿勢に感心したチャウ・シンチーは、以後彼を抜擢し、数々の作品に共演するようになったのは周知の事実。さすがに銃弾で撃たれても生きているという意味とは違いますが...)
そんなこだわりの為、ワンは何時も監督や他のスタッフらに嫌われ、撮影所の弁当係(ン・マンタ)にも意地悪されて弁当ももらえないような日々。とうとうエキストラからも外されて、失意のどん底におちいってしまう。
「喜劇王」というタイトルからして内容はコメディです。しかし映画はちょっとラブストーリー色も強いところがあります。ラブストーリーに押されて、”演技”を題材にした部分がちょっとおざなりになったようなところも感じを受けました。特に最後の事件は今ひとつ。設定が面白い内容だけに、少し残念だったかと思います。 「少林サッカー」の大ヒットに勢いつけてこの「喜劇王」が、ジム・キャリー主演のハリウッドでリメイクされるとの話しもあったようですが、この話しどうなったのかな? やっぱりなくなったのか...。ハリウッド版「喜劇王」というのも観てみたいとは思いますね。
上映が終わって、外に出るともう太陽も登ってすっかり朝。自転車乗って家に帰りました。かなか楽しめた一晩でありましたね。
またいろんな映画を観に行きたいと思います。 |