「SPY_N」

24/Jul./2002

  

この日観て参りましたのは、公開されたばかりの「SPY_N」。藤原紀香が出演していることで話題の映画です。2000年のクリスマスに香港で公開、約1年半越しに日本での公開だ。
場所は京都弥生座、この映画館も今回始めて行きました。公開2日目にもかかわらず観客は20人にも満たないほどとはなんとも寂しい限りですね。
またこの劇場は座席がおそろしく狭い。特に前の席との距離が極めて狭いので大変です。まあ人が少ないので足を組もうがあぐらをかこうが寝ようが自由ですけどね。

さて、映画のお話はいったってシンプルなアクション・ムービーです。
主人公は上海警察の若手刑事ダレンと、その相棒アレックス。対するは上海の裏世界を牛耳るマフィア、マーの甥のトニー。マーはマフィアでも麻薬の取引は禁じていたが、トニーはそれに反発し、アメリカの麻薬ディーラー、クーリオと手を組んで麻薬を取引しようとしていた。そして、マーに近づく謎の日本人美女NORIKA。
ダレン役にはアーロン・クォック。ジャッキー・チュン、アンディ・ラウ、レオン・ライと並ぶ「香港四天王」の一人。アレックス役はワン・リーホン。台湾のトップアーティストですが本作で映画初出演。トニー役はマーク・ダカスコス。ハワイ出身の日系人で、格闘家から俳優に転向、「ジェヴォーダンの獣」にも出演していたみたいです。レゲエの黒人クーリオはアメリカのラッパー、クーリオ。僕は洋楽は全然解りませんが結構なアルバム売上枚数らしいです。本作の挿入歌も彼がつくってます。NORIKAは言わずと知れた藤原紀香、大阪の女やね。

僕はこの映画を観てしばらくしてから気付きましたが、台詞はすべて英語です。気付いてからは楽しみが一気に半減してしまいました、残念。
香港映画に登場する悪役の中国人と外国人(日本人とか欧米人)の関係って、たいがいどちらかが裏切ったりするイメージを持ってしまいます。この映画でもトニーとクーリオはいつどっちが先に裏切るのかってハラハラして観てしまいました。最後まで仲良かったのは、なんだか嬉しい。
また、藤原紀香の役が今ひとつ中途半端。別にいてもいなくてもどっちゃでもいいような役どころ。まあ劇中ではセクシーさをバンバンだしてましたけどね。
どうせならルパン3世に登場する峰不二子のように、金目当てのしたたか女にしても面白かったたんじゃないかな。まあ彼女が体を張ってアクションを演じてるのは素直に拍手です。
別に期待はしておりませんでしたが、面白かったという訳でもなく終わりました。

お次はシネ・リーブルで観ました「拳神 KENSHIN」をご紹介致します。
それではサイナラ