「きれいなおかあさん」

24/Jun./2002

  

朝日シネマを後にして、次に向かったのは美松劇場。ここで今上映されている映画は「きれいなおかあさん」という中国の映画です。最近よく中国映画を観ます。 何故だか中国映画というだけで観てしまいます。これが邦画でしたらまず観ないでしょう。
先週も休日、京都朝日シネマで「森の学校」という映画を観ようと劇場の前まで来ながら、表に貼ってあるポスターを観てこれが邦画と知って引き返したくらいです。とにかく中国映画は観てしまう。なぜなんだかはよくわかりませんが...。

さてこの映画、一言でいうと「聴覚に障害を持つ子供と、その母親との心の繋がり」を描いた作品です。
主演である母親役はコン・リー。中国を代表する女優で、「さらば、わが愛/覇王別姫」にもでていますね。お世辞にも美人とはいえませんが、演技派といったところでしょうか。彼女がこの映画ではごく普通の母親をノーメイクのすっぴんで演じきっています。
父親とは離婚し、母一人子一人の家庭ながら補聴器を付けなければ耳の聞こえない子供を一人前に育てようと一所懸命に奮闘する母親。お話は単純ですが、時には厳しく時にはやさしく観ていて熱くなる心あたたまる映画でしょう。
僕が一番感動しましたのは、親子で新聞配達の仕事を始めた時。息子はいままで花(ホア)という言葉を正しく発音できなかったのですが、この時始めて言えた時です。

目頭から涙がうるおう、なんともいい作品でした。

最後はやっぱりストレートに、小学校の入学試験に合格するところまでやってくれればもっと感動できたかな、と思いました。観ていて損は無い映画だと思いますが、興味が無い人はやっぱり観ないんだろうね。

次は何を観ましょうか「ワンス・アンド・フォーエバー」も始まったし、まだ「スパイダーマン」も観ていない。ミニシアターも「バーバー」や「ノーマンズ・ランド」などこれからも目が離せません。それではサイナラ