「突入せよ!「あさま山荘」事件」

27/May/2002

  

さてこの休日、ふらりとやってきたのは京都は大宮東映劇場だ。ここは東映系の映画館、造りは昔のままらしく劇場は広いが座席は背もたれも短く狭い、スクリーンも劇場の大きさからしては小さい方です。夕方16:10の回から、客層の入りはざっと50人は超える程でしょうか。おっさんが多いですが、若い人もちらほらいますね。

僕はこの映画を観る前に感じていた事は、ずっと昔、僕が産まれる前にあったというこの「あさま山荘事件」もさることながら、当時にあった学生運動とはどのようなものか、連合赤軍とはどういったものなのか、そして彼らの革命とは何を掲げ何を理想としていたのか、僕の知らない世界を知るいい機会としてとらえておりました。
しかし実際映画がはじまるや否や、冒頭にいきなり「この映画はあさま山荘事件を題材にしたフィクションであり、実際の人名等は仮称です」みたいなテロップが流れていた。これを観て僕は突然「この映画はフィクションなのか、真実とは違うのか、どこまでが本当で、どこまでが造り話なのか」という不安にかられてしまいました。

そして映画はのっけから銃撃戦(もどき)。「こんなのホンマにあるんかい!」と期待が一気に半減した気持ちです。
そしてやっぱり映画は造り話か、物語はすべて警視庁側からの視点で、革命戦士側からの視点が一切無い。映画自体ももう主演の役所広司の独壇場。彼がいかに活躍するかを描かれていて、別にあさま山荘事件でなくても舞台が一緒であればフィクションの設定でもよかったくらいだ。
事件解決までのシナリオと実際の作戦開始と、割となじみの無い世界を描いてはいるので映画はそれなりには楽しめました。しかしそれまでという所でした。ちょっと期待し過ぎた僕が悪かったのかな?

結局この日映画を観に行って一番面白かったのは、上映前の予告編の時にやっていた東映スカイパーフェクトTVニュース。ニュースの内容は、「今日東京都にデジモンの卵が孵化し、新しいデジモンが誕生しました。そのニュースを聞いた江戸の長七朗も大喜び。一方広島では暴力団同士の仁義なき戦いが繰り広げられ、事態を重く観た警視庁も出動し、激しい銃撃戦が行われました。繰り返される抗争に、ついに仮面ライダーも出動したとの事です。」
テアトルでは今度このあさま山荘事件が起こった背景を舞台をした映画を撮る人達を舞台にした「光の雨」という映画が上映されるみたいです。

この日はいつものように吉野家で牛丼ではなく、めずらしく中華料理店へ入ってラーメンと炒飯を食べました。
ま、それはどうでもいいんですが次な何を観ようかな。6月に入ると観たい映画がまたたくさん。前売りを買った「ザ・ワン」や「ワンス・アンド・フォーエバー」。「少林サッカー」や「スコーピオン・キング」も観たいし、単館系では「ルーヴルの怪人」や「ドリアン・ドリアン」も観ようと思ってます。ではサイナラ。