「きみのためにできること」

「きみのためにできること」は一体何でしょう?


  

今回は「きみのためにできること」。

映画館は20代の女性ばかりで「なんで?」って感じです。あとで彼女たちは主人公の柏原崇がお目当てだったとわかりました。

美しい、ほんとに美しい宮古島が舞台です。
この島にテレビのドキュメンタリー番組のクルーの一人としてやってきた主人公(高瀬俊太郎=柏原崇)は駆け出しの録音技師。千葉の故郷に同級生の幼なじみの彼女(吉崎日奈子=真田麻垂美)がいる。俊太郎と日奈子は、e-mailを介して交際が続いている。俊太郎と日奈子のやりとりが物語の縦軸として進んでいく。
宮古島での取材にレポーターとして参加しているバイオリニストの鏡耀子(=川井郁子)と出会い、俊太郎はどこか影のある耀子に徐々に惹かれていく。この耀子と俊太郎のからみが話の横軸として、どちらかというと淡々と描かれます。
番組の内容は宮古島の伝統工芸である「宮古上布(みやこじょうふ)」。麻を糸として紡ぎ、染め、織り上げていく行程が丁寧に取材されます。あたかも俊太郎の心に耀子が織り込まれいくように。

ラスト近くに、折りあがった宮古上布を浜辺で洗うシーンの上布の青さが印象的です。
「きみのためにできること」をしてしまう俊太郎の若さと純粋さが、おっちゃんになった私には妙にまぶしかった。

ちょっとうがった見方をすれば、抑えのよく効いた「一夏の経験」て感じ。 日奈子役の真田麻垂美がかわいかった。

残念ながら、もう上映は終了しました。ちょっと忙しかった(?)ので、アップが遅れてしまいました。ごめんなさい。
次回はほんとに「バッファロー66」の予定。

おしまい。