「バッファロー'66」 |
視線が過去から将来へと変わる時 |
ようやく観てきました「バッファロー'66」。
「この写真を今度、両親に送るんだ」と言って3分間写真のボックスに並んで座る二人に思わずほほえんでしまいます(アメリカではこんな風にこの写真を使うのね)。
しかし、自分の奥さん役をしてもらうレイラに、昔片思いだった女性の名前を付けるなんてかわいいね。しかもその本人にデニィーズで隣り合わせになってからかわれてしまう。 ビリーとレイラがベッドで距離を置いて寝ころびながら手をつなぐシーンがあるんだけど、普通の男と女の立場が逆のようで、レイラがじわじわと手を伸ばして手をつなぐと、しばらくしてビリーが手を引っ込めてしまう。そんなビリーがかわいくてかっこいい。
敵地のストリップバーに「敵討ち」のために単身乗り込むビリー。
そして、そこで見た白昼夢で吹っ切れた彼が拳銃を捨て、友達への「遺言」を取り消す電話をし、ドーナツ屋でココアとハート型のクッキーを嬉しそうに買う表情がよかった。 アメリカ村・パラダイスシネマでもう少し上映中。 おしまい。 |