「運動靴と赤い金魚」

アリ少年が走る!走る!


  

ある日、アメリカ村のパラダイスシネマに行ったところ、私が観ようとしているのではない映画にどんどん人が吸い込まれていく。何やってんのかなぁ、と覗いたら、それが「バッファロー66」でした。次に行きます。

さて、私がこの日観たのはイランの「運動靴と赤い金魚」。一言で言うと「心が洗われる」ってとこかな。
簡単に筋を申しますと、妹の靴を無くしてしまった主人公のアリ少年が、賞品に靴がもらえるマラソン大会に出場する、というお話ですな。
アリ少年の貧しいながら正しい家庭の様子や休日にアルバイトに精を出すアリくんとお父さんやイランの学校の様子なんかが丁寧に描かれていて、観ているこちらの心が洗われていくようです。それにみんな「いい人」で悪い人が出てこないんですよ。
そんな中でも妹のザーラちゃんと一足しかない靴を交替に履いて登校していく姿がほほえましいのよね(イランでは何故か男女が別々の学校で、尚かつ午前の部と午後の部が分かれているようです、この映画ではザーラちゃんは朝学校へ行き、アリくんは昼から学校へ行きます)。家の近くの路地でお兄ちゃんが草履を履いて妹の帰りを待っています、そこに授業を終えてお兄ちゃんのぶかぶかの運動靴をはいたザーラちゃんが走る、はしる、走る!靴を履き替えたアリくんもはしる、走る、はしる!!(このシーンがこの映画の見所かもしれません)。

詳しくは申しませんが、ほのぼのといい映画です。
イランの首都って、テヘランね。直行便あったかなぁ。アリ少年の泣き顔を見に、思わず行きたくなってしまいました。

次回は、ダライ・ラマの映画に行く予定です。しかし、映画の予告編って上手く出来ているなぁ。どんどん観に行きたくなります。

おしまい。