僕の彼女のボーイフレンド/Cheaters

荒削りだけど、今後に期待!



  

数年前に観た日本の映画「運命じゃない人」の記憶をフラッシュバックのようにボクの脳裏に点滅させながら拝見した作品。
その手際は断然「運命じゃ〜」なんだけど、映画の出来がどうのこうのとか、俳優さんが誰々とか、そんなことはあんまり関係なくて、スクリーンで繰り広げられるやや下品でもあるけど軽妙なタッチの物語りをそのまま素直に楽しむお話しなんだと思う。

しかし、いろんな意味で男女の仲というヤツは、どうしてここまでヒトを狂わせてのめりこませるものなんだろう。ニンゲンという種に埋め込まれた“本能”(?)とは、つくづく凄いものなんだと、驚くというか、びっくりするというか...。
そんな根源的なことを考えて観る必要は全くなくて、学生時代の友人二人とその弟という男性陣の3人と、女性陣も3人が織り成す、微に入り細に入り織り成す“珍妙”な人間模様がこのお話しの骨子だ。

こんなお話しを楽しむには、生活はとかお金はとか、そんな世俗的なことは一切考えてはいけない。会社員だけど、なんとなく職場に顔を出しておけば、それなり以上の給料をもらえて、仕事よりも彼女を迎えに行くことを優先しても、全く問題はない。才能があるのか売れっ子なのかは不明だけど、巨大な自前のスタジオを構えている若手女性カメラマンの存在に疑問を持ってはいけないのだ。

描写がちょっと露骨なので、ヒットとか大ヒットとは全く関係がない興行成績であったのが残念。でもこの作品、実は必ずしもスクリーンで楽しまなくてもいいのかもしれない。DVDやビデオを借りてきて家のモニターでも充分楽しめるのかもしれない。
筋立てや、カット割りなどそこそこ実験的で、かつ練りこまれていない部分がある。良くも悪くも“荒削り”なんだけど、この次や次の次に期待してもいいじゃないかなぁ。そんな期待感にあふれる一作ではないかと思いました。もちろん、それは監督さんだけではなく、俳優さんに関しても。

次回どこで観られるのかは、かなり不明。韓国へ旅行へ行かれたときにVCDなどに巡り会わない限り観るのは難しいかも。でも、かなりの努力をしてまでも観るだけの価値があるかどうかは疑問ですね。

あんにょん!