愛と死の間<はざま>で

心がスレてない人にはいいかも



  

このところアジア系の映画ばかりを観ているせいなのか、それともよっぽど何もなかったのか。その真偽はわからないけれど、さぁこのお話しを書こうと思ってキーを叩き始めようとしても、なんと何も思い出せない。「う〜確かアンディラウが主演やって...」(これは来場者プレゼントでクリアファイルを貰ったから覚えてる)「確か女性も出てて...、タイトルからして恋愛モノに間違いないねんけど...」と。あかんなぁ。
周辺情報はしっかり覚えていて、ナンバのTOHOのオープニングの日、その日のレイトに行った。場内はそこそこ混んでいて、場違いな人が多く、しかも途中で退席していくど派手な二人組みがいた。どうしてこの作品が東宝系の旗艦スクリーンで上映されるのか理解できなかった。売店のビールがものごっつい高くて、注文してから買うのをやめようかと思ったこと、などなど...。

で、仕方ないからさっき公式web-siteを拝見して思い出しました。何かきっかけがあれば、後は簡単でスルスルと記憶は甦ってくるから、まだまだ“軽度”の中年性アルツハイマーなのでしょう。

主演はアンディラウ、相手のヒロインは二人いてチャーリーヤンとTWINSのシャーリーンチョイ(阿sa)。脇にアンソニーウォンとお気に入りのラムシュー、そして最近出まくっているホイシウホン。こうやって書き並べるとなかなか豪華なメンバー。
物語りはある意味ロマンチック。病院に勤務する有能な医師コウ(アンディラウ)は愛妻チーチン(阿sa)と幸せな毎日を送っていたが、忙しすぎてチーチンのために充分な時間が取れないこと。この晩も一緒に食事をする約束をしていたが、急な会議のためその約束をキャンセルしてしまった。チーチンは取ったばかりの免許、危なっかしい運転で病院の駐車場まで来ていたのに...。諦めて駐車場を出たところでチーチンが運転をするクルマにダンプが突っ込んできて...。
コウは生活を一変させる。医師を辞し、救急隊員になる。そして、時間だけは極めて正確に行動するようになる。そんな生活をするようになっても、もうチーチンは帰って来ない。そんなコウの前に突然姿を現したのが、絵画教室で子供に絵の指導をしているユンサムだった。

アンディラウってこんな役もこなせるようになったんやなぁ。しかし、アンディラウ相手に阿saは若すぎる(この二人の夫婦役にはちとムリがあるような...)し、チャーリーヤンは少し老けているような気がします。
いかにも映画や小説のストーリーになってしまうような展開は、もう新鮮さや驚きは失せていてしまっているのが残念。まだ純愛物にスレていない、純真な気持ちをお持ちの方にはいいかもしれません。落涙必至(?)。
主演はともかく、主治医のアンソニーウォン、救急隊の同僚ラムシュー、そして救急隊の上司で義理の父となるホイシウホンは間違いなくいい味出しています。

秋の夜長に、甘〜い二人が時間を過ごすのにはぴったりかもしれません。

おしまい