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これは、大事件です!



  

予告編を何度か拝見していたけれど、忙しさを理由に本編は観逃していた。もう諦めて、いつかDVDかビデオで拝見しようと思っていたら、湊川のパルシネマで上映してくれる。ありがとうございます! 「風の前奏曲」に続いてお世話になりました。ちなみにこの日のパルシネマは「運命じゃない人」「あぶない奴ら〜TWO GUYS」とかなり豪華な三本立て。三本観ても1,200円だからかなりお得です。

とにかく、かなり強引にお話しは進んでいく。

大陸からやってきた強奪集団を白昼の街中で取り逃し、それどころか銃を向けられた制服警官が犯人に命乞いをする姿をTVクルーに捉えられ、香港警察は面目丸つぶれ。
そこで、指揮官(?)のケリーチャンがこの強奪犯検挙の模様をマスコミに対してライブで公開し、警察の威信を取り戻そうとするが...。

あんまりいろいろ考えず、画面の中に身をゆだね、一気に映画の世界に入っていかないとあかんねんなぁ、この手のお話しは...。

警察も一枚岩ではない、白昼のチョンボを演じ部下を負傷させてしまった刑事とケリーチャンの確執。ケリーチャンのパフォーマンスを良しと思わない警察上層部の動き。それぞれが鎬を削る。
そして、とうとう高層マンションに一味が潜んでいることを確認し、踏み込んで行った。そこには何故か別の犯罪組織の二人もいて、さらに篭城するのに選んだ部屋には一筋縄ではいかない人質が...。

予告編を見て想像していたお話しとは、いい意味で少し違った。面白い!
展開がスピーディーで、少々の辻褄や話しを広げすぎた点などは幾らでも目をつむろう。ただ、何度でも観たいのか、それとも長く記憶に残るほどの作品かと言えば、それは少し苦しいかもしれない。何もすることがない雨の休日、その昼下がりにビールでも片手にご覧になるのにピッタリかな。
美味しそうな手料理のシーンが出てくるから、その後の食事もすすむでしょう、きっと。

出演陣は間違いなく豪華。
ケリー・チャンにリッチー・レン。ボクは初めてお会いするような気がするけどニック・チョンが現場の刑事、彼の手下でお腹が弱くて定年間近なのがホイ・シウホン。たまたま同じマンションに居合わせたスナイパーがユウ・ヨン(この人って「龍城恋歌」の渋いおっさんやってんね)。さらにボクの贔屓のラム・シュー。出番は多くないけどサイモン・ヤムもしっかり(?)締めてくれます。
ケリーチャンの能面演技は相変わらず。この人、確かに存在感はあるんだけど、果たしてお芝居が上手いのか下手なのか...。
香港映画がお好きな方にはたまらない作品ですね。

う〜、香港へ行きたくなってきた!
ロケをしたのはきっと旺角の西側に広がる海沿いやろなと思ったら、公式サイトにもそう書いてあった。再開発にあわせてもうすでに取り壊されているらしい。いつもはバスの中から見ているだけの風景だったけど、一度は歩いてみたかったな。

おしまい。