プラハ! |
これは、白昼夢なんでしょうか? |
家に戻って一番最初に何をしたのか。
チェコがどこにあって、あの国境の先には一体何が待ち受けていたのか、それがとっても心配だったのだ。でもボクは愚かにもあれだけ何度も出ていた駅名も繰り返し言われていた地名も全く覚えていなかった...。
この前に観たミュージカル「プロディューサーズ」は底抜けに明るい作品だった。この「プラハ!」もミュージカルシーンは底抜けに楽しく夢を見ているようだけど、それだけではない。
とにかく前半は面白い。主人公たちが全く高校生らしく見えないけど、案外こんなものだったのかもしれない。卒業を間近に控えて、頭の中にあるのは異性のことばっかり。誰一人として進学や就職のことについては心配していなくて、気になっているのは卒業試験だけというのも正直でいいね(しかも、一人ずつ呼び出されての口頭試問!)。
やっぱりミュージカルはいい。ドカンとシーンが切り替わってスタジオニなるのですが、違和感があるというよりも「もっと!もっと!」と思ってしまう。 後半に入ってからは、チェコが背負ってきたいろいろな背景が若者の背中に覆いかぶさってくるのですが、深刻にならずカラッと語ります。しかしこの「プラハの春」事件から35年ほどは本当に暗黒の時代だったのでしょう。テレザたちが当時18だったとしたら、18歳からほぼ50歳までの人生の大半を暗黒の時代を生き抜かなければならなかったのは、運命とは言え切なすぎます。
出来れば、もう一度じっくり拝見したいような気もします。 それにしても、シモンって、あのままずっと収監され続けていたのでしょうか。ちびっと気になりますね。 おしまい。 |