博士の愛した数式

やけにリアリティが無いのが...



  

またしてもお邪魔したのが湊町公園の半地下にあるパルシネマ。
今日は時間もあるので「博士の愛した数式」とようやく巡り会えた「風の前奏曲」の二本立て。これで一般1,200円だから、かなりお得ですね。

寺尾聰は「リフレクション」というレコードを引っさげて、「ルビーの指環」などでギターを片手に一世を風靡したなんて、なんだかウソのような気もします。最近はスクリーンでお会いする度にお父様の宇野重吉に似てきたと思ってしまうのはボクだけでしょうか?
吉岡秀隆、最近は「ALWAYS〜三丁目の夕陽」やTVドラマ「北の国から」の印象が強いけど、ボクの場合はどうしても“さくらの息子・満男”のイメージが色濃い(泉ちゃんことゴクミとの恋の結末が語られぬままにシリーズが幕を下ろしてしまったのが、どうも淋しい)。あんなにちっちゃい頃から役者として生きてきたのだから、それはそれで凄いです。
そして深津絵里。この方については、残念ながらボクにはほとんど予備知識がありません。

そんな三人が主人公のお話しだ。
ベースは小川洋子が書いた同名のベストセラー小説(最近、森の音さんにお借りしましたが、まだ読んでいません)。
事故で80分しか記憶がもたない数学博士とその家に派遣された家政婦の交流を描いたお話し。

しかし、数学が好きな人とは頭の中の構造がどうなっているのだろう? ボクとは根本的に違うハズなので、一度のぞいてみたいものだ。
ボクは高校で数Vの入口までを無理やり齧らされたんだけど、数Tでさんざんいじめられたので、「√・ルート」という記号を見ただけで発狂しそうになる。

悪いお話ではないけれど、いかにも作られたお話しのような気がして、深く心には残らなかった。どう考えてもリアリティがなさ過ぎる(ような気がする)。
しかし、スクリーンに映し出される絵はどこまでも美しい。

しかし、小泉今日子が作った朝ご飯はお腹一杯になるまで掻きこみたいけれど、深津絵里がこさえた焼き飯にはそんなに食指が動かなかったのは、何故でしょう。きっと、人生経験の差なんだろうなぁ...。

罪が無くて、すがすがしいお話しです。
ビデオかDVDでも十分お楽しみいただけると思います。それに、そう遠くない日にTV放映があるでしょう(きっと)、それまでお待ちになってもいいかとも思います。

それにしても、その後、この三人(いや、浅岡ルリ子も含めて4人)がどうなったのか、それも気になるなぁ...。

おしまい。